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TPP大筋合意 米議会“慎重な審議が必要”10月6日 8時24分
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TPP=環太平洋パートナーシップ協定の交渉が大筋合意に達したことについて、アメリカ議会では、与野党双方から合意内容を慎重に審議する必要があるという意見や批判が相次ぎ、発効に向けて、今後、議会の承認を得られるかどうかが課題となります。
アメリカ議会上院で多数を占める野党・共和党のトップ、マコネル院内総務は5日、声明を発表し、「TPPは極めて重要な貿易協定の1つになりうるが、多くの問題で深刻な懸念も提起されてきた」と指摘しました。そのうえで、「上院は、この合意内容が議会やアメリカ国民が求める高い水準を満たすのかどうか検証する」として、合意内容を慎重に審議する考えを示しました。
また、議会下院で通商政策を扱う歳入委員会の委員長を務める共和党のライアン議員も「合意内容を検証するまで判断を保留する」としています。
さらに、アメリカ大統領選挙に与党・民主党から立候補し、労働組合を中心に支持を伸ばしているサンダース上院議員は「損害の大きい合意で失望した。破棄するため全力を尽くす」として強く反発するなど、与野党双方から慎重な意見や批判が相次いでいて、TPPの発効に向けては、今後、アメリカ議会の承認を得られるかどうかが課題となります。
また、議会下院で通商政策を扱う歳入委員会の委員長を務める共和党のライアン議員も「合意内容を検証するまで判断を保留する」としています。
さらに、アメリカ大統領選挙に与党・民主党から立候補し、労働組合を中心に支持を伸ばしているサンダース上院議員は「損害の大きい合意で失望した。破棄するため全力を尽くす」として強く反発するなど、与野党双方から慎重な意見や批判が相次いでいて、TPPの発効に向けては、今後、アメリカ議会の承認を得られるかどうかが課題となります。
豪首相「豪経済全体に恩恵」
オーストラリアのターンブル首相は6日朝、声明を出し、「TPPによる新たな市場開放は包括的かつ野心的で、オーストラリア経済の全体に恩恵となる」として、大筋合意を歓迎しました。また、最大の焦点だったバイオ医薬品の開発データの保護期間については、オーストラリアの主張が認められたという認識を示し、「TPPによって医薬品の価格が上がることはない」と成果を強調しました。
チリ政府 大筋合意を歓迎
TPP=環太平洋パートナーシップ協定の交渉が大筋合意に達したことを受け、チリ政府は5日、声明を発表し、「チリが輸出国として成長を続け、多様性を持ち続けるための新たな機会をもたらす」として歓迎しました。また、アメリカなどとぎりぎりまで協議を行っていたバイオ医薬品の開発データの保護期間について、チリの主張が受け入れられたという認識を示しました。