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(10月7日)
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【プロ野球】巨人、全員に賭博聴取 CSへ強烈逆風2015年10月7日 紙面から
巨人は6日、所属する福田聡志投手(32)が野球賭博行為に関与した問題を受け、選手や首脳陣、スタッフ、球団職員に対する事情聴取を開始した。久保博球団社長(66)は10日のクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ開幕までに終わらせる方針で、この日から再開した全体練習と並行して実施する。また、練習開始前には白石興二郎オーナー(69)が東京ドームを訪問し、1軍選手に事情を説明。あらためてチームの綱紀粛正を呼び掛けた。 衝撃の不祥事発覚から一夜が明け、球団が実態の全容解明に向けて早速動いた。練習開始前に白石オーナーが出席して緊急ミーティングを開くとともに、即座に事情聴取の開始を決定。対象は1軍の選手やスタッフだけではなく原監督以下首脳陣、2軍、球団職員に及ぶ極めて異例の広範囲なものだった。 聴取項目は(1)賭博行為をしたり誘われたことはないか(2)賭博行為を疑われる者との交際や金品授受はないか(3)チームでそういう話を耳にしたことがないか−の3点。東京ドームで練習する1軍は上田運営部長、秋季教育リーグで宮崎滞在中の2軍は原沢球団代表が現地で訓示をしたうえで、7日から大森育成部ディレクターが進めていく。 選手に対して「私生活を含めた再点検をしてほしい」と訓示した久保球団社長は事情聴取について、「CSまでには終わらせる予定です」との見通しをコメント。東京ドームを後にする上田運営部長は「僕が言えることはありません」と語ったが、練習終了後、大半の選手が各項目について事情を聴かれたもようだ。 一方、白石オーナーはCSの出場辞退はないとしたうえで、「不祥事を起こしたことについてオーナーとして責任を感じているし、信頼を裏切ることを心からおわびしたいと思います」と野球ファンに謝罪。約10分間の緊急ミーティングでは、厳しい口調で綱紀粛正に向けた訓示をした。 「不面目な事態にいたったことは極めて残念。巨人軍の創設者の正力松太郎は、かつて『巨人軍は紳士たれ』との訓示を残したが、グラウンド上だけでなく、グラウンド外でも紳士でならなければいけない。そういう重い責任を背負っていることを忘れてはいかん!!」 球団には約80本の電話や50通のメールが届いており、中には「教育をしっかりしろ」「CSを辞退しろ」との辛辣(しんらつ)な内容も…。村田選手会長は「やれることは結果を残すこと」と言えば、坂本主将も「目の前の試合に集中していきたい」と、CSファーストステージ突破への気持ちを切り替えたが、G戦士の表情は硬いまま。事態収束へ時間を要するのは必至で、強烈な逆風を感じながらのプレーを余儀なくされる。(川越亮太) PR情報
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