今季限りで現役引退するプロ野球中日ドラゴンズの山本昌投手（５０）が、七日の広島戦（マツダスタジアム）で先発する。六日に予告先発で発表された。日本のプロ野球史上、初めて五十代でグラウンドに立ち、三十二年のキャリアを締めくくる。「今できることを一生懸命頑張りたい」と意気込んだ。

　自らが持つ出場、登板、先発の最年長記録を塗り替えることになる。投げるのは「打者一人に決まっている」と話しているため、米大リーグの最年長勝利記録（四十九歳百八十日）超えは難しい。

　広島にとっては、勝てば阪神を上回ってクライマックスシリーズ出場権を得られる大一番。山本昌は「広島や阪神には迷惑を掛けるが、手加減は無用。僕も打者を抑えることに集中したい」と気合を入れていた。