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【安倍政権考】
潘基文事務総長、会おうとしない安倍首相に不意打ち作戦を決行!
ニューヨークの国連ウオッチャーは「国連事務総長はS・G(セクレタリー・ジェネラル)と称されるが、最近の潘氏は『サウスコリア・ガバナー』(韓国司令官)じゃないかと揶揄されている」と指摘する。ニューヨークの事務総長公邸は韓国の物産品であふれかえっているといい、母国・韓国への思い入れはかなり強いといえる。
一方で、国連内では「どんな小国の行事にも顔を出すまめな人」(外務省筋)との評判もある潘氏。こうしたこまめな活動を積み重ねる処世術で国連トップの事務総長まで上りつめたともいえるが、さすがに今回の軍事パレード出席は度を越していた。首相は、今回の国連総会で潘氏との会談は行わない方向に舵を切った。首相周辺は「こんな国連事務総長として公平性を欠く人物に会う必要はない」と切り捨てた。
不意を突き安倍首相に接触
ただ、潘氏は首相との接触の機会を探っていたようで、9月27日に国連本部内で開かれた気候変動問題を話し合う首脳級会合の直前、待合室で待機していた首相のところに潘氏の方から歩み寄り、「日本のシリア難民支援に感謝する」と話しかけてきた。首相は「引き続き支援する」と応じたが、不意打ちされた感は否めない。これで中国の軍事パレード出席への批判をうやむやにしようとしているようにもみえる。