バングラ日本人射殺:「IS支部」犯行声明…ネットに公開
毎日新聞 2015年10月04日 23時55分
【カイロ秋山信一、イスラマバード金子淳】バングラデシュ北部で3日に同国在住の星邦男さん(66)=本籍・岩手県=とみられる日本人男性が射殺された事件を受け、過激派組織「イスラム国」(IS)のバングラデシュ支部を名乗るグループが同日、インターネット上で犯行声明を公開した。
声明は、日本が米軍主導の対IS有志国連合の一員だと指摘し、「日本人の不信心者を銃で殺害した」と主張。「十字軍(有志国)連合への攻撃は今後も続ける。イスラム教徒の土地に彼らの居場所はない」とさらなる攻撃を予告した。内容の真偽は不明。今年9月下旬に首都ダッカでイタリア人援助関係者が射殺された事件でも、このグループ名で犯行声明が出されていた。
地元警察によると、男性は3日午前10時半ごろ、ランプル県北部を自転車型のタクシーに乗って移動中、3人の男に銃撃された。警察は男性の仕事関係者ら地元の男4人を拘束し、事情聴取しているが、実行犯の特定には至っていない。ISやその他過激派組織との関連については「捜査中」としている。