大阪市長選:共産が自民の推薦候補支援

毎日新聞 2015年10月05日 22時28分(最終更新 10月06日 00時10分)

 11月の大阪市長選で、共産党大阪府委員会と共産系の市民団体「大阪市をよくする会」は5日、同市内で共同記者会見を開き、自民党が推薦する柳本顕(あきら)大阪市議(41)を自主支援すると発表した。ダブル選で行われる大阪府知事選にも独自候補を立てず、共闘する可能性を示唆した。

 市長選では、大阪維新の会が吉村洋文(ひろふみ)前衆院議員(40)を擁立する。府委員会の山口勝利委員長は会見で「維新政治に終止符を打つことが一番の大義だ」と擁立見送りの理由を説明。5月の住民投票で「大阪都構想」の反対運動の旗振り役を務め、「好感を持つ支持者も多い」という柳本氏に非維新票を集中させる戦略だ。

 山口氏は知事選も「自民がどんな候補者を擁立するかが判断の軸となる」とし、自主支援を検討する考えを明らかにした。

 共産が市長選で擁立を見送るのは、2011年と14年出直し選に続き3回連続。ある自民市議は「国政は国政、大阪は大阪。大義のため、投開票までは休戦としたい」と話した。【平川哲也】

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