福家司、久保智祥
2015年10月7日03時00分
ユネスコ(国連教育科学文化機関)の世界記憶遺産の登録発表が、9日にずれ込む見通しとなった。審査が始まった4日夜から待機を続ける、舞鶴市のシベリア抑留・引き揚げ関連資料や京都市の東寺百合文書(ひゃくごうもんじょ)の関係者らは困惑気味だ。やきもきしながら、登録決定の吉報を待っている。
舞鶴市は、決定は早ければ4日夜、「本命」は5日夜とみていた。多々見良三市長はその5日の午後9時過ぎ、資料を所蔵する舞鶴引揚(ひきあげ)記念館で記者会見した。「ずっとやきもきしている。一刻も早く結果を知りたいという思いでいっぱいだ」と述べた。
記念館で語り部を務める舞鶴引揚語りの会の浜朗夫(あきお)さん(74)も、気が気でない。「観光客に記憶遺産候補となっている展示を紹介したら『早く決まればいいですね』といってくれる人もいる。応援署名にも全国の多くの人たちが協力してくれており、早く登録が決まってほしい」と願う。
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