ニューヨーク=中井大助、金成隆一
2015年10月7日11時18分
米司法当局は6日、国連への事業提案で便宜をはかる見返りに約130万ドル(約1億6千万円)の賄賂を受け取ったなどの疑いでカリブ海の島国のアンティグア・バーブーダの元国連大使で、国連総会議長も務めたジョン・アッシュ容疑者を逮捕し、訴追した。また、贈賄側としてマカオを拠点とする中国人実業家の呉立勝容疑者ら、5人を訴追した。
裁判資料などによると、アッシュ容疑者は国連大使だった2011年以降、賄賂の見返りに、呉容疑者がマカオで構想していた国連関連の会議施設の必要性を指摘する文書を作成し、潘総長あてに提出した疑いがある。また、呉容疑者とアンティグア・バーブーダ政府の間の事業の仲介をしたとされる。
アンティグア・バーブーダは人口が約9万人の島国。アッシュ容疑者は13年9月から1年間、地域の持ち回りで決まり、一般討論の司会などを担当する国連総会議長だった。権限は少ないが、国連を代表する象徴的なポストだ。
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朝日新聞国際報道部
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