トップ > ニュース

国交省汚職 詐欺師に狂わされた“ノンキャリ”係長の役人人生

「そのカネの流れを洗っていくうちに、キム容疑者が川村容疑者にワイロを渡していることが判明した。社長とは名ばかりで、キム容疑者は根っからの詐欺師。甘言を弄して川村容疑者に取り入ったようです」(捜査事情通)

 2億円をだまし取れる男だ。小役人を丸め込むのは造作もないか。

「キムは3年前から国有地の使用許可を取り、格納庫を貸す事業を始めましたが、国に毎年払う“賃料”1億円に対し、ウイングス社の売り上げも1億円前後。支払い能力があるわけもなく、当初から滞納し、国交省内でも問題になっていたのです。そこでキム容疑者は、“督促”業務を担当していた川村容疑者に話を持ちかけ、2年前から1回につき50万円ほどのワイロを渡し、賃料の支払いを待ってもらい、使用許可も延長できるように便宜を図ってもらっていたのです」(前出の捜査事情通)

 そんな詐欺師に国有地を貸した国交省もどうかしている。詐欺師にそそのかされて人生をパーにした川村容疑者も哀れだ。
日刊ゲンダイを読もう!

最新のニュース記事

最新トピックス