今年の1月に5〜8%の値上げを発表した大手カップ麺メーカー・日清食品。2008年以来の値上げということもあり、インスタントラーメンファンからは嘆きの声が聞こえてきました。そんな中でも、変わらず世界中で食され続けているインスタントラーメンについて、その人気を知るために、各国の消費量ランキングなどを見ていきましょう。
世界ラーメン協会の調査によれば、2014のインスタントラーメン消費量は、世界で中国・香港が444.0億食と断トツで1位という結果に。2位はインドネシアの134.3億食、そして3位が日本の55.0億食でした。一人当たりの年間消費量としては、韓国が1位で72.8食。日本は43.3食でした。
またインスタントラーメン自体の世界的な消費量の年次推移を見ると、2002年からはグンと伸びてはいるものの、2014年は2013年より30億食の減食傾向が出ていました。
こうして見ると、インスタントラーメンは中国やインドネシア、インド、ベトナムなどのアジア圏で多く食べられていることが分かります。米国は意外にも7位にランキングされていました。アジア圏には、日本のインスタントラーメンも席巻しており、日本はアジア圏でのインスタント麺の普及を手伝っています。
一方、国内では都道府県別に見ると、どこが最もインスタントラーメンの消費量が多いのでしょうか? 総務省が行った2012年〜2014年の家計調査における9000世帯の平均値を抽出したランキングが、都道府県別統計とランキングで見る県民性(とどラン)で公開されています。
カップ麺と即席麺を合わせたインスタントラーメンの消費量ランキング第1位は青森県。全国平均の1.4倍です。また、2位は鳥取県、3位は山形県、4位は富山県、5位は新潟県となっていました。一方、最も消費量が少ないのは沖縄県。そして意外にも、東京都は沖縄県に次いで消費量が少ない結果となっていました。
ラーメン好きの県に良く食べられている傾向がある一方、最低賃金の低さも理由の一つといわれています。安く入手でき手軽に食べられるインスタントラーメンは、ラーメン好きな庶民の味方といえそうです。
ちなみにインスタントラーメンの値上がりの原因は、小麦や肉などの原材料価格が上昇したことにあるといわれています。このような中でも、世界ではアジア圏などでどんどん普及が進んでいます。
とはいえ、インスタントラーメンは糖質やカロリーが気になるところ。当サイトでもレビューしている糖質オフのものやカロリーが少ないものを選ぶなどして上手に付き合っていきたいものです。
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