ドコモ2015-2016冬春モデルは、Xperia Z5かNexus X5かといった見方が広まっている。Xperia Z5シリーズの場合はデザインやブランドもあるし、Nexus 5Xはリファレンスなので無難を考えるなら、妥当なラインだ。arrows NX御大将バッテリー残量ベースのSoC管理がとてもシビアなAQUOSシリーズ先輩なども展示されていたのだが、筆者としてはGalaxy Active neoであり、同機を笑顔で購入するつもりだ。

Galaxy Active neo 実機インプレ

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はじめまして林です。
Engadgetにはじめて書くときは自己紹介をしないといけない風習でもあるのか、諸先輩方が軒並みそうしているので、思考停止でまずは右に習っておこう。諸先輩方の評価によると、IT界隈の出落ち担当らしいのだが、例のプールでおちゃめにスク水を着用したり、某ゲーム媒体でゲーム用途に特化したスマホ記事を書いたり、先端研究施設の撮影が大好きだったり、人物を撮影するときは、素粒子の集合体であるとして人と思わずにシャッターを切ったりしている。カテゴリーからすると、編集・ライター・フォトグラファーだ。今後はEngadgetでも文字列生成をすることになるらしい。
コンゴトモヨロシク。

さて、前置きが長くなってしまったが、今回は、"私は如何にしてGalaxy Active neoを買ってしまいそうになってしまった"のか、その理由を述べていこう。

Galaxy Active neo


その1:小さいけどゴツい

すっかり5インチクラスのスマホばかりになってしまい、片手での操作は困難であるし、iPhone 5s以前やXperia ray、Xperia miniのような手の中に全部あるぜ感は失われつつある。これは需要でもあるし、パネル生産メーカーの3〜4インチ付近のパネル製造数が少ないのもあったりするが、ともあれ片手で操作できる範囲のサイズ帯のスマホは減りつつある。その点、Galaxy Active neoは4.5インチであり、とても好感触だ。いまはGALAXY S5 ACTIVEを愛用しているが、5インチであり、デカいと強く感じているのも大きい。

GALAXY S5 ACTIVEユーザーなので、やはりGalaxy Active neoは気になる​

そしてゴツい。Galaxy Active neoは、米国防総省の物資調達規格であるMIL-Specの準拠にする21項目をクリア。また、Samsung独自の耐久性試験として1.8mからの落下、1.5mからコンクリート面に落下、お風呂を前提する高温多湿環境、2トンまでの面荷重を与えるテストも実施し、それらにクリアしている。加えて、保証外のアクションながら海水にも耐えるとされている。業務がら、ACTIVEな環境でのスマホ運用が多いので、生存率の高さは重要だ。長らく撮影していたモデルさんがはじめて水着になったとき、気が変わる前に撮影せねばとポケットの中のiPhone 5sの存在を忘れてプールに入ったことを思い出す。もちろん、iPhone 5sは故障した。

プールに入って撮影していたとき、ポケットにiPhone 5sがあったわけだ。撮影業務時、スマホの優先度はかなり低くなるので、タフなスマホであるほうがいい。なお下の細身巨乳のナイスレディだが、水着撮影の掲載にNGがでたため、残念ながらモザイク処理である


内部浸水でブートすらしない状態になっていたiPhone 5s


乾燥させてブートに成功するも、強化ガラスとタッチパネルの間に入り込んだ水分が抜けず、操作不能で交換になった。たしか、iPhone 6発売直前だったハズ

モバイルするアイテムである以上、事故死は付きまとうものだ。滑落によるクラッシュはチャメシ・インシデントであり、スゴイ級のガジェット野郎たちEngadget読者諸君も、スマホはもちろんとして、タブレットやノートPC、モバイルバッテリー、ソーラーパネル、イエデンワ、ATX電源、フィーチャーフォン、ポケベル、フィルムカメラ、やたらと高いレンズ、DSLRボディなどなどを壊してきた経験があると思う。そういった経験はときとして勲章でもあり、反省材料でもあるが、不幸なイベントであるのはたしかなので可能な限り回避したいものだ。

地味な変更点だが、microUSBはキャップレス防水仕様になっている。キャップカバーの耐久性が不安だったので、この点は素直にうれしいし、半開きでお風呂に入ってしまって慌てることもなくなる

その点、Galaxy Active neoは生存率が高く設定されているため、スペックについてはあまりに懐かしい思い出レベルだが、メールと電話、メモ撮影が可能であれば問題ないので、多少雑に扱ってもOKな相棒であればいい。堅牢性もスペックのひとつと見れば、Galaxy Active neoは十分なハイスペック機である。


その2:捻れにも強い

スマホの薄化に伴い、曲がる折れると話題になるものだが、そんなことよりも気になるのは「捻れ」だ。文字通り、スマホが捻れた状態になることで、パッと見はわからないが、たとえば前面パネルがわずかに水平ではない状態になる可能性は、曲がるよりも高い。スマホを弄りながら寝落ちした際の人体プレスで捻れることもあるし、ポケットに入れて歩いている間に捻れることもある。それによる生じる問題の多くは、自動タップ機能の実装だ。タッチパネルセンサーにノイズが入るようになり、それがタップとして検出されるようになってしまう。思い出す。iPhone 5が捻れた結果、ランダム発生のオートタップ機能を取得し、女の子とDMしているとき、容赦なく、メッセージを削除していったことを。

この点を発表会において説明員に聴いてみたところ、バンパーの形状を変更したことで、GALAXY S5 ACTIVEよりも捻れにも強くなっているという。ちなみに筆者のGALAXY S5 ACTIVEは、いつの間にか捻れた状態になっており、防水性能が半減している。

au 2015夏モデル発表会時、TORQUE G02さんと仲良くデモ用水槽に入れて見たところ、浸水を確認。しばらくして自動ボリュームアップ機能が実装された。このとき、捻れによりバックパネルに僅かな隙間ができていることを知った


捻れてしまっていることでバックパネルにも隙間が生じるため、内部浸水しやすくなるほか、パッキンの隙間からも浸水するため、まぁ写真の通りで、深度5cmに5分沈めただけで、この有様だ。


その3:バックパネルの外れやすさに対策が入った

GALAXY S5 ACTIVEは得がたい体験を与えてくれた。河原で滑落してしまったとき、岩に当たってバックパネルが吹っ飛び、跳ねたGALAXY S5 ACTIVE本体が水没したのだ。ピタゴラスイッチ的であり、端末が溺死した悲しみよりも、痛快さに腹を抱えたのだが、Galaxy Active neoはこの点を見直し、バックパネルのツメの向きを逆にするなどして対応している。

着脱式バックパネルを採用している流れは、Galaxy S5シリーズまではSamsungのお約束だったが、Galaxy S6シリーズからは非着脱式だ。Galaxy Active neoはなぜ着脱式なのかは、バッテリー交換需要に応えるためだからだそうだ。ボルト固定にしてほしかったのが本音だが、衝突時のダメージをバックパネルのパージで逃がすと考えれば、大変かっこいいので許せる。

ちなみに、コンクリートへの落下を5回実施してみたが、Galaxy Active neoはバックパネルが外れることはなかった。逆にGALAXY S5 ACTIVEは、5回中2回、バックパネルが外れる結果に。

こちらがピタゴラスイッチ的水没が起きた現場


スゴイ細かい部分だが、ツメの向きが変更されてバックパネルが外れににくくなっている


その5:GALAXY S5 ACTIVEを持つ人とあまりエンカウントしなかった

業界内でいえば、いまだエンカウントしたことがなく逆になんでそれと聴かれることが多かった。答えは「持っている人が少なそうだから」だったりするのだが、電車内でのエンカウント率も極めて低めだMEDIAS Wくらい見たことなく、だいたいXperiaかiPhone、フツーのGalaxyばかり。ときおりいるREGZA PhoneやBlackBerryユーザーを見ると、V8をしたくなってしまう。説明員曰く、販売はそれほど伸びなかったが、故障しにくい端末を探す人が手にすることが多かったそうだ。ただGALAXY S5 ACTIVEの価格の高さから敬遠されることもあり、今回のGalaxy Active neoは低価格にしたそうだ。実際、2万9000円台とお手頃である。

その6:いい匂いがする

ガジェットを愛する諸君であれば、なにかひとつはそんなものがあるハズだが、ビミョーにダメだが愛でたい、数世代先に姿を消しそうだが愛でたい。そんなガジェットに出会ったことがあるハズ。Galaxy Activeシリーズからは、Windows RT(Surface RT)Apple Watchなどに共通する匂いを強く感じているので、終息のときまで愛でていくつもりだ。ちなみに、この匂いを感じてしまう理由はわからない心が愛でたいと叫んでいるのだ。

その7:おや......Galaxy S5 ACTIVEさんの様子が......?

自分のGALAXY S5 ACTIVEはドコモ2015-2016冬・春モデル発表会以降、急に不調になった。某所の原稿を書いていた夜のことだ。GALAXY S5 ACTIVEさんの挙動が怪しくなり、SIMカードを認識しないばかりか、一定間隔でリブートする機能を得てしまった。しかし自宅ではなかったので、民間療法のひとつ、冷蔵庫に入れておくを実行したが、SIMカードを認識しない症状に変化はなかった。そのため「タイミングよくGALAXY S5 ACTIVEが不調になってしまったから」も理由になる。

原因は、同発表会において、Galaxy Active neoとの比較テストを実行していたからだろう。高さ85cmのところからコンクリートに7回も滑落させたり、一緒にデモ用洗濯機で回してみたりと、なかなかタフなことをしてしまった。そのときは動作に一切問題もなく、バックパネルが吹っ飛ぶこともあったが、GALAXY S5 ACTIVEは元気だった。そういえば、防水性能が半分くらい欠落してたなぁということで、浸水によるダメージでそうなったのは明白。なおGALAXY S5 ACTIVEさんは、その後、さらなる乾燥環境に投入した結果、SIMスロットは完全にその機能を停止したが、自動リブート機能も停止GALAXY S5 ACTIVE Wi-Fiとして、お風呂での運用が決定されている。

本当にバックパネルは外れにくくなったのかなぁと、比較テストをしまくっていた。そのときあるのは、本当にそうなのかという疑問と、それを判断するための観察欲求しかないのだ。新旧端末での比較チェックをしないで、Galaxy S5 ACTIVEよりも堅牢になったと書けようか


Galaxy Active neoと仲良くデモの洗濯機に突っ込んだのが、フィニッシュブローになってしまったようだ。ちなみに、Galaxy Active neoのデモではあるが、バックパネルに着脱用のスリットがある関係で、洗濯機に完全対応しているわけではない

出先で緊急処置として「冷蔵庫で冷やす」を実行。オートリブート機能は停止したが、SIMカードは認識しないままだった

いままでありがとう、GALAXY S5 ACTIVE。Galaxy Active neoでもまたよろしく。ところで。なぜ手元にBlackBerry Passportがあるんだろう......?
Xperia Z5やNexusをスルーしてGalaxy Active neoを選ぶ7つの理由(林佑樹)

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