宮本大人 2015年03月24日更新
「マンガ知」という新たな概念を作り出すこと。
これがこのシンポジウムの出発点であり、そのねらいはほぼ達せられたと言えるのではないか。
小田切博 2014年12月19日更新
海外でマンガのような日本産コンテンツが流通すること、その事実を知ることにはどのような意義があるのだろうか。
<連続シンポジウム>「マンガのアルケオロジー2」レポート
マンガ・アーカイブの現在
野田 謙介 2014年03月27日更新
2014年1月26日、平成25年度文化庁メディア芸術情報拠点・コンソーシアム構築事業の一環として、「<連続シンポジウム>マンガのアルケオロジー2:マンガ研究とアーカイブ」が開催された。このシンポジウムは、2013年10月12日に学習院で開催された「マンガのアルケオロジー:視覚的な物語文化の系譜」の第2回として位置づけられており、前回がマンガの歴史を再考するため、歴史の射程を時間的および地理的に広げることを目指すものであったのに対し、今回はそのような研究をするために必要不可欠な施設、つまりアーカイブに焦点を合わせたものであった。
故・川本喜八郎氏(1925-2010)の『チェコ手紙&チェコ日記 人形アニメーションへの旅/魂を求めて』(作品社、2015年)は、1963年3月から1964年10月まで、各国の人形アニメーション事情の調査のため、チェコ・プラハを中心とした東西ヨーロッパの複数の国を回った川本氏が、その期間中に書き残した手紙・日記を集めたものである。本書は元々、2002年に横田...
大阪府立中央図書館国際児童文学館で、2015年1月25日に「懐かしの街頭紙芝居『少年ローン・レンジャー』とその時代」と題されたイベントが開催される。これは、国際児童文学館の収蔵する紙芝居資料が2014年5月からネット上で公開されたことを受けて開かれるもので、紙芝居「少年ローン・レンジャー」実演のほか、童謡詩人で児童文学研究者の畑中圭一氏による講演会「街角の子...
東京都千代田区の日比谷図書文化館特別展示室で、2014年12月12日から25日にかけて、「ながやす巧の世界」展が開催されている。『愛と誠』(原作:梶原一騎)『Dr.クマひげ』(原作:史村翔)『沙流羅』(原作:大友克洋)『鉄道員 ぽっぽや』などの作者として知られるながやす氏は、間違いなく日本屈指の「絵の上手い」マンガ家のひとりに挙げられるだろう。
だがマン...
画期的な本が出た。
竹内オサム氏の監修による『マンガ・アニメ文献目録』(日外アソシエーツ、2004年)である。1945年から2013年までの、日本国内で発表された単行図書3.691点、図書掲載論文854点、雑誌記事16.613点におよぶ資料を集め、いくつかの項目別に分類した本書は、これまでマンガ関連資料を精力的に整理・発表してきた竹内オサム氏の情報と、日...
東京都豊島区にある東京芸術劇場5Fギャラリー2で、2014年10月1日から10月18日にかけて、「生誕80周年記念 横山光輝:昭和から平成へマンガの鉄人が駆け抜けた軌跡展」が開催されている。
これは、マンガ家故・横山光輝氏(1934-2004)の生誕80周年を記念して、豊島区の主催で開かれた展覧会で、入場は無料となっている。比較的小さなスペースに、並べられ...
東京・六本木ヒルズの森アーツセンターギャラリーで2014年9月20日から10月19日にかけて、「わたしのマーガレット展:マーガレット・別冊マーガレット 少女まんがの半世紀」が開催されている。
「週刊マーガレット」が創刊されたのは1963年。日本でもTVが普及しはじめ、一週間という生活サイクルが重きをなしていくなかで、雑誌社系の週刊誌が続々と創刊されていた頃...
2014年9月2日から7日にかけて、スイス・バーデンにて第12回ファントーシュ国際アニメーション映画祭が行われた。1995年に第1回が開催されたファントーシュはアニメーション専門映画祭としてはスイス最大で、延べ3万人を超える来場者を集めるなど、日本の広島国際アニメーションフェスティバルと規模的に同程度のものである。短編のみを対象としたコンペティションには、グ...
2014年9月20日と21日の2日間にわたって、「京都国際マンガ・アニメフェア」(略称「京まふ」)が開催される。このイベントは2012年から年1回のペースで開かれているもので、今回が3回目となる。
「みやこめっせ」や京都国際マンガミュージアムなど、市内各所の施設を用いてマンガ・アニメに関するフェスティバルを開催することで、▽ビジネス機会の創出▽観光客の誘致...
2014年9月2日から11月23日まで、SeMAビエンナーレ「メディア・シティ・ソウル2014」が開催される。ソウル市立美術館(Seoul Museum of Art、通称SeMA)の本館および韓国映像資料院 (Korean Film Archive、通称KOFA)の二カ所の会場で行われ、17カ国42人(チーム)のアーティストの展示と、40余編の上映プログラ...
フィリピンのアテネオ・デ・マニラ大学で、2015年1月22日から25日にかけて、「15th Annual International Conference on Japanese Studies」(第15回日本学国際会議)が開かれる。
今年は、筑紫女学園大学教授の大城房美氏が代表をつとめる「女性MANGA研究プロジェクト」が開催してきた「Women's M...