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腹くう鏡手術問題 検証委が医師などに講演
10月7日 5時01分

千葉県がんセンターで、腹くう鏡を使った手術を受けた患者11人が相次いで死亡した問題で、検証委員会の会長が医師や看護師を対象に講演し、「おごりや油断から、患者との関係を十分に築けなかったことが、問題の根底にある」と指摘しました。
千葉市中央区にある千葉県がんセンターでは、7年前から去年2月までの間に腹くう鏡を使った手術を受けた患者11人が相次いで死亡し、第三者による検証委員会は、多くのケースで手術方法の選択などに問題があったと指摘しています。
6日は、がんセンターで医師や看護師が出席して再発の防止に向けた研修会が開かれ、検証委員会の多田羅浩三会長が講演しました。
この中で多田羅会長は、患者の家族から手術方法を選べる雰囲気ではなかったという声が出ていることを紹介し、「患者から信頼されているという油断やおごりから、患者との関係を十分に築けなかったことが、問題の根底にある」と指摘しました。そのうえで、再発の防止には、「患者や家族と共に病気と闘っていくという認識を持つことが重要だ」と訴えました。
千葉県がんセンターの浜野公明診療部長は、「職員に問題の根底を知ってほしい。患者との関係を築けば、おのずとよい医療につながるので、改革に生かしたい」と話していました。

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