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【梶田さんノーベル賞】相次ぐ地方大卒の受賞…文科省幹部「地方大はプレッシャーが少ない」

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【梶田さんノーベル賞】
相次ぐ地方大卒の受賞…文科省幹部「地方大はプレッシャーが少ない」

梶田隆章・東京大宇宙線研究所長のノーベル物理学賞受賞が決まり、笑顔で記者会見する埼玉大の山口宏樹学長(左)ら=6日夜、さいたま市の同大

 今年のノーベル物理学賞の受賞が決まった梶田隆章さんは埼玉大、医学生理学賞に決まった大村智さんは山梨大の卒業といずれも地方の国立大出身だ。昨年の物理学賞も徳島大出身の中村修二・米カリフォルニア大サンタバーバラ校教授に贈られた。

 相次ぐ地方国立大出身者の栄誉に、文部科学省幹部は「地方大は東京大や京大と違って成果を求めるプレッシャーが少なく、自由に研究に打ち込める雰囲気がよかったのではないか」と話す。

 しかし、3人の学生時代とは異なり、今の日本の大学を取り巻く研究環境は厳しい。国立大の運営費交付金は、法人化後の10年で約1300億円削減された。若手研究者のポストは終身雇用ではない任期付きが増えており、主要国が研究者数を伸ばす中、日本は若手が参入せず、横ばいとなっている。特に地方大は入学者数の減少傾向に歯止めがかからず事態は深刻だ。

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