トップページ国際ニュース一覧ロシア戦闘機 2日連続でトルコ領空侵犯
ニュース詳細

ロシア戦闘機 2日連続でトルコ領空侵犯
10月6日 23時22分

ロシア戦闘機 2日連続でトルコ領空侵犯
k10010261551_201510070104_201510070108.mp4
シリアで攻勢を強めるイスラム過激派組織を攻撃するとして、ロシア軍がシリア内で空爆を続けるなか、ロシア軍の戦闘機が2日にわたってトルコの領空を侵犯していたことが分かり、NATO=北大西洋条約機構は「偶発的なものではない」として非難を強めています。
ロシア軍は、内戦が続くシリアで、アサド政権に攻勢をかける過激派組織IS=イスラミックステートを攻撃するとして、シリア国内にある基地を拠点に、先月から空爆を続けています。
こうしたなか、トルコ政府は、ロシア軍の戦闘機が今月3日に続いて4日にも、シリアと接するトルコ南部の領空を侵犯したことを明らかにしました。
これについてNATOのストルテンベルグ事務総長は6日、記者会見で「ロシア機の2回にわたる領空侵犯は偶発的なものではない」と述べ、ロシアが空爆に乗じてシリアでの軍事基盤を強化しているとして、強く非難しました。
一方、ロシア側は、3日の領空侵犯については「悪天候のために起きた」として、再発防止の手段をとるとしています。さらにNATOの非難に対しては、ロシアをおとしめるために、この問題を利用していると反発しており、双方の対立が深まっています。

トルコ大統領「我慢し続けることできない」

2度にわたってロシアの戦闘機がトルコの領空を侵犯したことを受けて、トルコのエルドアン大統領は訪問先のベルギーで会見し、「我慢し続けることはできない。ロシアはトルコという同志を失えば、多くのものを失う結果になる」と述べ、ロシアを強くけん制しました。
トルコ軍によりますと、シリアとの国境付近では、5日にも監視飛行を行っていたトルコ軍のF16戦闘機が、ミグ29戦闘機にレーダーで捉えられたほか、シリア側に設置されている地対空ミサイルの標的になったということです。いずれもロシア軍かシリア軍の行動とみられるうえ、4分以上にわたって続いたということで、トルコとシリアの国境付近で緊張が続いています。

関連ニュース

k10010261551000.html

関連ニュース[自動検索]

このページの先頭へ