FRBはテールリスク懸念、債務に軸足で市場不安定に-ジョーンズ氏
2015/10/06 11:36 JST
(ブルームバーグ):ヘッジファンド運営会社チューダー・インベストメントの創業者で資産家のポール・チューダー・ジョーンズ氏は、米連邦準備制度が最近数十年では初めて国内経済の動きの誘導ではなく、債務の管理に軸足を置いていると分析し、そのため市場が今後より不安定になることが予想されると語った。
ジョーンズ氏は5日のブルームバーグとのインタビューで、これまでなら連邦準備制度は減速の兆しに緩和で反応しただろうが、金利をゼロ近くに維持することに伴い、ごくまれにしか発生しないが、実際に起これば金融市場を崩壊させかねない「テールリスク」が存在することを今は認識していると述べた。
同氏は「わが国の連邦債務は言うまでもなく、世界的と言っていいほど債務が拡大している状況に関係するテールリスクを取り除くため、米連邦準備制度理事会(FRB)がバランスシートを何とか制御しようとしている可能性が高いと今では考えており、そう思えるのはボルカー元議長の時代以来では初めてのことだ」と発言。それは「市場の不安定さが増すことを示している」との見解を示した。
原題:Paul Tudor Jones Sees Choppier Markets as Fed Shifts Focus (1)(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:ニューヨーク Katherine Burton kburton@bloomberg.net;ニューヨーク Margaret Collins mcollins45@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先: Christian Baumgaertel cbaumgaertel@bloomberg.net
更新日時: 2015/10/06 11:36 JST