中国株に対する弱気な見方が後退-本土株ETFが5日続伸
2015/10/06 10:51 JST
(ブルームバーグ):中国本土株に連動する上場投資信託(ETF)の空売りが4カ月ぶりの低水準となっている。最近打ち出された中国経済下支えの政策対応や米利上げが遅れるとの観測が人民元建てのA株相場の安定化に寄与するとの期待が膨らんでいる。
マークイットの集計データによれば、「ドイッチェXトラッカーズ・ハーベストCSI300中国A株ETF」の空売りは2日時点で残高全体の9.2%に低下し、6月9日以来の低水準となった。。8月には過去最高の25%に達していた。
同ETFはニューヨーク時間5日、前週末比1.4%上昇し33.85ドルと、5営業日連続高でこの間に計6.6%値上がりしている。中国本土の株式市場は7日まで祝日のため休場、8日に取引を再開する。
中国当局は、利下げと預金準備率引き下げが減速している景気を反転させることができなかったことから、的を絞った景気刺激策を拡大。中国株に投資するノース・グローブ・キャピタル(ボストン)の創業者ガブリエル・ウォラック氏は5日の電話取材で、「中国に対するセンチメントは夏以降、確実に落ち着いた。最近の統計に加え、初めての住宅購入に対するローン頭金要件緩和や自動車関連の減税、年初からの金利引き下げを含めた当局の対策は、若干だが全てプラス要因だ」と述べた。
原題:China Bears Backpedal From A-Share ETF on Stimulus, Fed Outlook(抜粋)
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更新日時: 2015/10/06 10:51 JST