広野さんが15年前の出来事を書いていたので、私も10年ほど前に渋谷109手前でAV女優に勧誘されるも、Google神やYahoo! JAPANに救われた話をしてみようと思います(笑)
渋谷のスクランブル交差点で怪しいおじさまに声をかけられる
時は西暦2000年ごろ。まだインターネットがマイナーで、Google日本語サービスが開始され始めた時代。携帯電話はスマホなんかなくて、ガラケー。PHPを持っている人も多かった時代。友達と渋谷109で待ち合わせだった大学生の私は、40代くらいのちょい小太りなおじさまに声をかけられました。
「すいません、ちょっと可愛いから声かけさせてもらったんですけど…急いでる?」
今でもハッキリ覚えている言葉。噂では聞いていたものの、まさか本当に渋谷で声をかけられると思っておらず、おバカで未熟で褒められ慣れていない私は舞い上がり、ホイホイと立ち止まって話を聞いてしまったわけです。
おじさまの話は、お世辞のオンパレード。「君みたいな子なかなかいないんだよー。」とか「どこから来たの?」とか、そんな感じ。私がアホ丸出しで話を聞いていると、おじさまは次の作戦へ。
バンタイプの車に乗せられて、身体チェック。
おバカな20代前半の私は、おじさまの「ここで長く立ち話もなんだから、こっちへ。」という安易な誘いに乗っかり、109近くに停めてあったバンタイプの少し大きい車の中へ。今の私だったら全力で拒否する(今はもう声をかけられもしませんがw)けど、その当時の私は「あ、そうですよね。」とか言っちゃって、車に乗り込んじゃったわけです。
車の中では仕事の話がメインで、事務所がたくさんの女性タレントを囲って、日々撮影しているという内容だったと思います。その話を聞いて怪しいと思うどころか私は「芸能界ってすごい!」って憧れが一気にふくらんでた感じ。アホだ…今考えると、私は社会を知らないおバカさんだった…。
しかし、その憧れはおじさまの行動で一転します。
おじさま:「仕事には体型がいい方がもちろん良いんだけど…君はおっぱい大きいね!何カップ?(´∀`*)」
私:「Gカップです(´∀`*)(←アホ丸出し)」
おじさま:「あ、それはなかなかいないね。ちょっと測らせて。」
(私:「∑ヽ(ヽ;´Д゜) ヒェェェエエ!!!」)
ちょいちょいって体側を触られました。(ちょっと乳下も(服の上から)触られたような気がしてきた。)神に誓って変なことはされてないんですけど、心の中では「おいー!!!これはダメだろ!危ないだろ!」と思うも、「いやいやいや、芸能界はこういうものなのかもしれない。」とか様々な思いが交錯し混乱。意を決した私は、
「あ、友達との待ち合わせの時間が迫ってるので、この辺で…」
と言い、強引に車を後にしました。車を出る直前、携帯番号とメールアドレスを交換。まだ芸能界への淡い期待をしていたおバカな私は「帰って1回考えよう。その上でチャレンジするならしよう。」と思って、番号交換したのでした。
Googleやyahooで調べまくる
家にインターネット環境があってよかった…。当時の上記のような箱型のパソコンで必死に調べましたよ!なにせ体まで触られて怯えてましたから、ピーヒャラヒャラの後のISDN回線で頑張りました。
すると、出てくる出てくる、怪しい画像!!当時まだYahoo!全盛期でしたけど、GoogleやYahoo!を使って、事務所の名前や所属タレントさんの経歴・仕事内容を学業そっちのけで調べまくりました。(ダメだろ…)すると、出てくる出てくる怪しすぎる画像。日々撮影していることに嘘偽りはなかったのかもしれませんが、所属タレントさんが出ているAV作品も発見し、「あぁ、これは私ダメだわ。」と判断。勧誘してきたオジ様には丁寧にお詫びの電話を入れたのを覚えています。
その際、おじさまに「事務所に来れば意見は変わるから、X月X日に来なよ。たしかに肌の露出が高いお仕事もあるけど、芸能界ってそういうもの。」みたいなことを言われたけど、「AVとか無理です。」とお断りしました。(書いてて、自分のアホらしさに悲しくなってきた…。若気のいたりっていってもな…。)
最初はタレント契約でもAVの道に…
先月のニュースで話題になった、
判決などによると、女性は高校生の時、タレントとしてスカウトされ「営業委託契約」を結んだ。意に反して露出度の高いグラビア撮影をされ、20歳になると会社が無断でAV出演を決定。出演後、さらに出演契約を結ばされた。*2
という事件を見ると、普通のテレビに出るようなタレントになれると一瞬でも思ってしまった自分と原告の女性を重ねてしまいます。この女性以外にも、同じように脅されて苦しんでいる人達や、これから同じ罠に陥ってしまうかもしれない10代の女の子たちを救う重要な判決だと思って見てました。
渋谷に行くと勧誘(キャッチ?)の人って多くいます。今ではタレントを探しているというのは名目だけで、芸能人としての素質ではなく商談が成立しやすい「商品」かどうか品定めしている感じだなと思って見てます。まともな芸能事務所さんも、もちろんあると思うんですけどね。
そして、AV業界の方を卑下しているわけでもないです。納得してその業界で一生懸命働いている方もいらっしゃるわけですし、お世話になっている方々もたくさんいるので尊い仕事だと思います。問題は納得してその職業に就いているかどうかだと思います。
2000年ごろと違い、Yahoo!やGoogleなどインターネットが発達しているので、勧誘に対し「怪しいかも?」と少しでも思ったら、誘いを受けた事務所を納得するまでトコトン調べてから、仕事を受けてほしいなと思います。なんか笑い話にしようとしていたのに、真面目な話になってしまった。まいっか。以上、「Gカップだった私が渋谷でAV女優にスカウトされた話。女は自分で身を守りましょう。」でした。