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大村智氏ノーベル賞受賞で民主党の事業仕分けが槍玉

2015年10月06日 15時47分
提供:アメーバニュース/政治・社会

スウェーデンのカロリンスカ研究所は10月5日、2015年のノーベル医学生理学賞を大村智・北里大特別栄誉教授(80)、米ドリュー大・名誉研究フェローのウィリアム・キャンベル氏(85)、中国中医科学院の屠ユーユー氏(84)に贈ると発表した。

 大村氏は、日本の土壌で発見した細菌の作り出す物質が、寄生虫に効果があることを発見。その物質から抗寄生虫薬「イベルメクチン」を開発。当初は動物用の薬として普及したが、その後、動物だけでなく人にも有効と判明。失明することもある熱帯病のオンコセルカ症(河川盲目症)や、リンパ系フィラリア症(象皮症)の特効薬として成果を上げ、年間3億人が使用する。

 大村氏とキャンベル氏は寄生虫病の治療薬の開発、屠氏はマラリアの新治療法が評価され受賞。日本のノーベル賞受賞は2014年に、青色発光ダイオードの発明で受賞した物理学賞の3氏に続き23人目。

 この大村氏のノーベル賞受賞に日本は早くも湧いているが、ネットでは大村氏の受賞を受け、民主党を槍玉にあげる声が書き込まれている。

 民主党は2009年の政権交代時に、国家予算を見直し、無駄を明らかにするため事業仕分けを実施。科学技術・学術関連の予算も対象となり、次世代スーパーコンピュータ開発や、研究への補助金、国立大学法人の運営費など予算の削減・凍結が相次いだ。その事業仕分けに対して、利根川進氏や江崎玲於奈氏ノーベル賞を受賞した科学者など6人が集結し、「事業仕分け結果は、科学技術に関わる人材を枯渇させ、取り返しのつかない状態を引き起こす」と緊急声明を発表していた。

 そうした背景からネットには「民主党政権下だったら、このノーベル賞も無かったかもしれない」「民主党三年三ヶ月の仕分けで科学者の士気を著しく下げましたから、今後のノーベル賞に支障があるでしょうね」などのコメントが書き込まれている。

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