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パナソニック、HDR対応の次世代4K液晶テレビを参考展示。高輝度1,000nit対応。Technicsも

 パナソニックは、10月7日〜10日に千葉・幕張メッセで開催される「CEATEC JAPAN 2015」の展示内容を発表。1,000nitsの高輝度表示が可能なHDR対応の4K液晶テレビを参考展示するほか、発売が決まっているUHD Blu-rayレコーダ、テクニクス(Technics)などの製品を、開幕前の6日に報道関係者に披露した。

パナソニックがCEATECに参考出展するHDR対応液晶テレビ

HDR対応4K液晶テレビを参考出展

 4K関連製品では、テレビのVIERAや、DIGAのUltra HD Blu-ray(UHD BD)レコーダ「DMR-UBZ1」などを展示。4Kでの「見る」、「残す」、「撮る」に対応した製品として紹介する。

CEATEC JAPAN 2015のパナソニックブース

 参考出展として、高輝度/高コントラストのHDR(ハイダイナミックレンジ)映像を忠実に映し出す「HDR対応高輝度次世代テレビ」を用意。65型4K液晶テレビで、現行の4K対応テレビCXシリーズの次の世代に位置づけられている。CXシリーズは500nitまでの輝度に対応するが、参考展示されたモデルは1,000nitsまで対応し、鮮やかな色再現を可能にしていた。なお、9月にドイツで行なわれた「IFA 2015」で披露された有機EL(OLED)テレビ「CZ950」(TX-65CZ950/欧州では10月発売)は、現時点で日本での発売は予定されていないため、CEATECでは展示されていない。

参考出展のHDR対応65型4K液晶テレビ
1月のCESで展示されたモデルをブラッシュアップ
1,000nitsの高輝度に対応
生活空間に溶け込む「アンビエントディスプレイ」も展示する

 UHD BD製品としては、11月13日に発売するBDレコーダの「DMR-UBZ1」(オープンプライス/店頭予想価格40万円前後)を展示。高解像度なHDR映像の明るさや色の豊かさを体験できる。会場では、フルHD映像を4Kにアップコンバートした映像と、ネイティブ4K/HDR対応のUHD BD映像を並べて展示している。さらに、VIERAで利用できる4K映像配信として、アクトビラ4Kや、YouTube、Netflix、ひかりTVなどの4Kコンテンツも紹介する。

UHD BDレコーダの「DMR-UBZ1」
UHD BD映像(左)とHDの4Kアップコンバート映像(右)の比較

 HDMIケーブルでは、“プレミアムハイグレードタイプ”という上位モデルも参考出品。18Gbpsの“世界最高転送速度”に対応するというもので、亜鉛ダイキャスト製プラグ/シールドケースや、銀箔シールドを備え、4K対応テレビやUHD BDプレーヤーと接続した4K映像の伝送に最適化している。

プレミアムハイグレードタイプのHDMIケーブル
4K対応テレビやUHD BDレコーダとの接続などを想定

 デジカメのLUMIXでは、より滑らかな階調の映像表現を可能にするソフトウェアのV-Log Lを使って、「DMC-GH4」で撮影したシネマ4K動画を紹介。また、秒間30コマ連写で決定的瞬間をとらえられるという「4Kフォト」や、 撮影後にフォーカス位置を変更できる「フォーカスセレクト」などの4K関連機能をブースで体験可能としている。暗いシーンでも手持ち撮影ができる6コントロール手ブレ補正システム「Dual I.S.」なども紹介。そのほか、ビデオカメラ「HC-WX970M」と、ウェアラブルカメラ「HX-A1H」のWi-Fi接続で、可能になる「ワイヤレスワイプ撮り」も体験できる。

LUMIX新モデル
ファームアップデートで対応予定の「4Kフォーカスセレクト」
4K製品をトータルで提案

Technicsは「OTTAVA SC-C500」やヘッドフォンなど。ターンテーブルも参考展示

 '16年1月22日に発売するオールインワンのオーディオシステム「OTTAVA SC-C500」(20万円)を中心に、ハイレゾ対応ヘッドフォン「EAH-T700」(9万円)などを展示。ブランド誕生('65年のテクニクス1)から50周年の節目を迎え、これからの50年を見据えたラインナップを拡充するとしている。試聴ルーム(定員12名で15分置きにデモ)では、C500と、現行モデルのリファレンスクラス「R1」、リファレンスクラス「C700」シリーズのサウンドデモを行なう。

Technicsブースはパナソニックブースの隣にある

 さらに、IFAで披露されたTechnicsアナログターンテーブルの開発試作機もCEATECに参考出展。銘機「SL-1200」などと同様にダイレクトドライブ方式だが、モーター部分のコイルの巻き方を含め、全てを一から見直し、ダイレクトドライブのターンテーブルを再定義するようなモデルと位置付けている。

OTTAVA SC-C500
ヘッドフォンの「EAH-T700」
ターンテーブルも参考展示

 上記の製品などはホール2の「ライフ&ソサエティ ステージ」で展示。その他、パナソニックはホール6の「キーテクノロジステージ」においてデバイス製品を出展。「HMIソリューション」の一つとしてノブ一体型静電タッチパネルモジュールや、「ネットワークソリューション」のカメラスタビライザー、非接触伝送モジュールなども参考出展する。

(中林暁)