【ソウル=小倉健太郎】韓国メディアは5日夜、環太平洋経済連携協定(TPP)が大筋合意に達したことを一斉に速報した。産業構造が近い日本の競争力強化に対する警戒感がにじむ。
最大手紙の朝鮮日報は電子版で「TPPは(日本が)韓国を一気に追い越す神の一手になり得る」との専門家の見方を紹介した。2国間の自由貿易協定(FTA)で先行してきた韓国の優位性が失われかねないとの見方だ。
韓国の方向性については「一刻も早くTPPに加入するのが望ましい」という意見に加え、遅れて入ると不利な条件を迫られかねないため「参加はあきらめた方がいいかもしれない」との見方も併記した。
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