【楽天】安楽、マー君超え!球団初の高卒1年目でプロ初登板初先発勝利「ホッ」
◆楽天6―1ソフトバンク(5日・コボスタ宮城)
楽天のドラフト1位・安楽智大投手(18)=済美高=が、球団史上初となる高卒1年目でのプロ初登板初先発で初白星を挙げた。この日の最速は146キロをマークして、6回を2安打5四球の無失点。シーズン最終盤に大物ルーキーが輝いた。
勝利の瞬間を見届け、ベンチの安楽は白い歯を見せて笑った。ルーキーイヤーの142試合目でめぐってきた、待ちに待った1軍の初舞台。「すごく長く感じましたね。同級生が活躍する中で、(自分が)こんなんでいいのかなと思った時もあった」。プロ初勝利をつかみ取り、心にしまっていた焦りや悔しさが全身から解き放たれた。
序盤をゼロで切り抜けると、負けん気を見せた。「初回は地に足がつかなかったが、すぐやってやるぞと気持ちが切り替わった」。この日の最速は146キロ。2回2死満塁のピンチではフォークで上林を空振り三振。ボールを散らして、強力打線を6回無失点に封じた。
済美高時代は最速157キロを誇り、2年時にセンバツ準優勝など甲子園を沸かせた剛腕だった。だが右肘の故障などによりフォームを見失い、プロ入り後も悩み続けた。「高校時代は150キロ以上を投げられていたが、棒球だった。今は140キロ台でも、(球が)生きてる感覚がある」と、今は球質を追い求めている。念願のデビュー戦白星をつかみ取り、同期でライバル心を燃やす西武・高橋光、楽天では田中(現ヤンキース)や松井裕も成し得なかった“勲章”を手にした。
この日、愛媛・松山から駆け付けた母・ゆかりさんに、ウィニングボールをプレゼントできた。「いいスタートが切れたと思うが、これで満足していたら先がない。来年こそは、今年の目標にしていた開幕1軍に入りたい」。プロの世界で輝かしい第一歩を踏み出し、新たな伝説が幕を開けた。(坂本 達洋)