映画雑誌「SCREEN」発行元が破産 負債総額9億5000万円
2015年10月6日6時0分 スポーツ報知
映画雑誌「SCREEN(スクリーン)」を発行していた出版社、ケーイー(旧近代映画社、東京都千代田区)が、今月2日に東京地裁から破産手続き開始の決定を受けていたことが5日、分かった。破産管財人の弁護士によると、負債総額は9億5000万円とみられる。
ケーイーは1950年2月に創業。映画雑誌「SCREEN」を主力に、パズル雑誌や女性誌なども発行していた。だが、若者の活字離れなどで雑誌の発行部数が落ち、近年は業績が低迷。「SCREEN」の部数も、ピーク時の2割程度まで減少していたという。
同社は、破産手続き開始の申し立て前日の1日に社名を変更。食品事業などを手掛けるタイヘイグループ(千葉県匝瑳市)のグループ会社に、事業と共に「近代映画社」の社名も譲渡した。新会社には旧会社の一部の社員も移籍し、「SCREEN」など主力3誌は、これまで通り発行していくという。同グループは印刷事業も手掛けており、新会社の関係者は「出版部門を持ちたいと考えていた中で、縁があって引き継ぐことになりました」としている。