ノーベル医学・生理学賞に日本の大村先生が選ばれた。素晴らしい偉業を日本人が達成されたことにボクまで誇らしい気持ちになる。
大村先生は各地の土壌を採取し、そこに含まれる微生物から多くの抗生物質を発明、感染により多くの命が危険にさらされていた特にアフリカ諸国の治療に貢献された。
大村先生はこの研究を1974年からされていたそう。ボクの生まれる前から携わった研究で、世界の医学に貢献されたのだ。本当に素晴らしいことである。
さて、日本のリハビリテーションに目を向けてみると、ボク達の歴史はまだ50年である。
この間、日本のリハビリテーション業界から世界に貢献するような研究がなされたかというと答えは否である。
ボク達の業界から、世界に貢献するような研究が生まれる日は来るのだろうか。今回は、リハビリテーションにおける研究について考えてみた。
乱立する〇〇研究会や〇〇協会
最近、ボク達の業界において〇〇研究会や〇〇協会というものが「流行っている」感がある。
例えば一つの手法や、理論について追求し、真理を求めるという研究はどんどんされるべきだろう。その事が世界に貢献する研究が生まれてくることだろう。
しかし、最近増えている研究会や協会はどうも胡散臭いものが多いように思う。
どうもお金儲けの為だけに「研究」ではなく、「既存の知識や技術」を伝達するだけの研究会や協会が生まれているようなのである。
研究とお金儲けは正反対のものである。研究には莫大な資金が必要になるが、お金儲けをするのに資金はほとんど必要ない。
研究結果が世界に貢献するようなものだったとしてもお金持ちにはならないが、お金儲けに成功すればお金持ちになれる。笑
「お金儲け」が悪いのではない。ボクはセラピストもお金儲けをどんどんするべきだというスタンスにある。しかし、研究会と言うなら研究を主とした目的にしてほしいものだ。
リハビリテーションにおける研究を深めるために
リハビリテーションにおける研究に関しては「対象」が必ず必要となる。どのような研究にも対象無くして判定できない。
つまり、時間と人手が必要だ。それを可能にするのが「研究会」の存在である。
研究会に人が集まれば、それだけ多くの対象が集まることになる。
一つの目的(仮説)を証明するために、多くの人間が時間をかけて研究する。もちろん、資金が必要なら協力して調達する。
世界に貢献できる研究をしていくためには志を同じくした人の力(マンパワー)が必要となるだろう。
予防リハビリテーション研究会を立ち上げたい!
で、ボクはというと「予防リハビリテーション研究会」を立ち上げたいと思っている。
セラピストが予防に介入し、世界の健康増進に貢献したい。
キーワードは認知症、高血圧、糖尿病、高脂血症、高血圧、メタボ、ロコモなどだろうか。
これらの予防に関して興味のあるセラピストは連絡して欲しい。
まとめ
にしても、大村先生の研究は素晴らしい。
- 作者: 馬場錬成
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2012/02/09
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どうやら2億人を病魔から守ったらしい。まさしく世界貢献だ。
ボク達も世界に貢献できる研究をしていきたいものである。