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もう一度言っておきます。台本形式の小説が苦手な方はお帰り下さい。それからもう一つ、私は「ちゃんと」小説が書けますので…文章力に関することは口出ししないで頂きたい。もう一つの方では真面目に書いているんでね…
#1「牡馬はつらいよ…」
登場人物
ドゥラメンテ(以下骨折)
トウカイテイオー(以下帝王)
ディープインパクト(以下最強)
リアルスティール(以下惜敗)
骨折「あ~あ…俺の今年は終わった…」
帝王「どうしたんだね、ドゥラメンテ?」
骨折「帝王様、どうしてこちらに?貴方はお亡くなりになったはずでは?」
帝王「メタ話は禁止だぞ!それよりも、君はダービーが終わった直後骨折したようだね?」
骨折「はい…折角皐月賞とダービーを順調に勝っていた時でしたよ。俺はどうなるんですかね…まさか、このまま引退とか!?」
帝王「諦めるんじゃない!私だって君と同じようにダービーの後に骨折してしまった。しかし、翌年の大阪杯には復活して勝ったんだ。最近の若者達は私たちの頃とは違って足元は丈夫なんだぞ?簡単に希望を捨ててはいけないよ。それに、それを決めるのは調教師であって君が決断することではない!」
骨折「すいません…俺、弱気になってました。来年から頑張らせていただきます!」
最強「甘いな…ドゥラメンテ…お前は牡馬の世界の厳しさを知らないみたいだ…」
二人「「ディープインパクト(さん)!」」
最強「いいか?牡馬の世界というものはより多くのGⅠレースを勝つ者こそが最強だ。俺は三冠すべてのタイトルを無敗で制し、天皇賞(春)、宝塚記念、ジャパンカップ、有馬記念という日本のビッグレースを勝ってきたから分かる。GⅠを勝つ男こそ強い牡馬なんだよ…貴方だってそうですよね、帝王様?」
帝王「君は何が言いたいのかね?」
最強「ドゥラメンテは甘えすぎているんです!彼はキングカメハメハ先輩とアドマイヤグルーヴさんの間に産まれたエリート…だから、苦労することを彼は知らないんです。古馬になってこの先、苦労する彼に喝を入れているのですよ。俺だってそうだった…ずっと強かった貴方とは違って…」
帝王「彼は誰にも甘えていないよ…君の知らない間に彼は強くなった。彼はエリートであるが故に自分で走る意味、勝利の意味というものを学びながら成長しているんだ。君が3歳の時は苦労もせずに勝ち上がってきた。そして、"無敗の三冠馬"という名誉を手に入れた。しかし、君は一人では何もできない幼さの残る不良みたいな感じだった。それがハーツクライに負けた有馬記念に繋がった。おまけに頼りにしていた兄のブラックタイドが不振に陥り、気がつけば孤立してしまった。だが、そんな逆境が君を強くした。年が明けてからは国内で無敵の強さを誇った。つまり、君の言いたいことは逆境にも負けるな…ということだろ?」
最強「流石、帝王様だ…恐れ入ります。」
骨折「なんだ…俺、ディープさんから引退勧告されるのかと思いましたよ…流石、ツンデレインパクトさんです!」
最強「うるさい!いいか、次こそは俺の息子がお前を打ち負かしてやる!だから、競馬場に戻ってこい!いいな?」
骨折「はい!」
最強「それじゃあ…おっ、息子か帰ってきた!神戸新聞杯はどうだったかな?」
惜敗「うぇ~ん、パパ~!」
最強「どうしたんだ、スティール…今度は誰からいじめられたんだ?」
惜敗「あのね…今度はリアファルからおやつの人参とりあげられて、追いかけっこして負けちゃったの…パパ、僕ってどうして負けてばかりなの?僕、古馬になったら大人たちからボコボコにされるの?」
最強「安心しなさい…お前は古馬になっても大丈夫だ。いいか、お前は無事に走ってくればパパはそれだけで嬉しいんだよ。だから、次の菊花賞も無事にパパの元に戻ってこれるように頑張れよ?お前ならできるだろ?」
惜敗「うん、できるよ!僕は走ることはだーい好きなんだもん♪」
最強「よしよし、それでこそ我が息子だ!」
二人「「さっき言ったことと矛盾してるじゃねえか!(怒)」」
登場人物紹介(成績で特に表記がないレースはGⅠ)
ドゥラメンテ
父:キングカメハメハ
母:アドマイヤグルーヴ(母父:サンデーサイレンス)
主な勝ち鞍
皐月賞、日本ダービー
解説
誰もが知ってる今年の二冠馬。母譲りの優しい顔立ちに父譲りの力強さが加わった中性的な顔立ちをした美少年。残念ながら今年(2015年)は骨折により復帰は来年の春になるが、誰もが彼の復活を待っている!
トウカイテイオー
父:シンボリルドルフ
母:トウカイナチュラル(母父:ナイスダンサー)
主な勝ち鞍
皐月賞、日本ダービー、ジャパンカップ、有馬記念
解説
皇帝シンボリルドルフの息子で、日本競馬界の歴史に名を刻んだ帝王だ。残念ながら2013年に天国へと逝ってしまったが、この物語では度々天国から舞い降りてきます。(笑)
ディープインパクト
父:サンデーサイレンス
母:ウインドインハーヘア(母父:アルザオ)
主な勝ち鞍
牡馬三冠、天皇賞(春)、宝塚記念、ジャパンカップ、有馬記念
解説
"サンデーサイレンス産駒最後の傑作"と呼ばれ、無敗の三冠、GⅠ7勝と皇帝に肩を並べた歴史に名を残す名馬、その実績は種牡馬としても存在を発揮している。そんな彼だが、実は親バカだったりする。(ここだけの設定)
リアルスティール
父:ディープインパクト
母:ラヴズオンリーミー(母父:ストームキャット)
主な勝ち鞍
共同通信杯(GⅢ)
解説
ディープインパクトの息子。暮れの阪神でのデビュー戦と共同通信杯を連勝し、スプリングS(GⅡ)を経て、皐月賞に臨むも2着、続くダービーも4着に敗れてから、ちょっとパパに甘えるようになってしまった。先日、阪神で行われた神戸新聞杯(GⅡ)では2着に敗れたが、菊花賞で返り討ちに出来るのだろうか?(※実際にリアファルからいじめられたかどうかは分かりませんが…)
…というわけで、こんな競馬劇場ではございますが、よろしくお願いします。次回も水曜日に更新する予定です。お楽しみに~♪
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