| | 【作品情報】 復讐ゲーム ―リアル人間将棋― 著者:青葉優一 表紙:赤岸K レーベル:メディアワークス文庫 ▼評価を表示 |
将棋部に所属する南と後藤は、お互いの彼女を連れてダブルデートを重ねるなど、
充実した高校生活を謳歌していた。
しかし、文化祭の準備で学校に泊まりこりみとなった夜、
恐るべき復讐劇に巻き込まれる。
リアル人間将棋――それが復讐のために用意された舞台だった。
取られた駒は死ぬ、という仕掛けのもと、
南と後藤は駒となった恋人を守るため、死力を尽くして対局に臨む。
一手一手が生死を分ける、待ったなしの人間将棋の結末は?
※公式サイトより
うーんとりあえずこの主人公達爆発してくんないすかねぇ…(
将棋部に所属する主人公・南とその親友・後藤が、
お互い彼女持ちでダブルデートやってみたりいちゃついてみたりの
リア充高校生活を送ってる様子につい舌打ちしてしまうな!
とはいえ、そんな彼等が、かつて同じクラスにいた、
イジメにより不登校になった生徒の復讐劇に巻き込まれるのには目を覆いたくなるなぁ。
用意された復讐劇の舞台そのものもさることながら、
泊まりがけの文化祭の準備の最中、一人、また一人と
クラスメイトの行方がわからなくなっていく様がまた地味におっかない。
箕輪とその協力者によって用意された復讐劇の舞台──リアル人間将棋。
ルールそのものは一般的な将棋と同じながら、
駒を取られたらその駒役に割り振られた人間が死ぬという
容赦の欠片もないえげつないルールに、怖気が走る。
(その殺され方も、シンプルながら相当にえげつない方法だという事は明言しておく)
駒ではなく対局者役に割り振られた南と後藤だけは、
ただ祈ることしかできな駒役と違ってゲームに自分の意思を介入させられる訳だけど、
これもこれで嫌すぎだよなぁ…負ければ死ぬのに変わりはないし、
駒役の人間を殺しながら、死んでいく人間の怨嗟の声を浴びながら、
それでも対局を進めなければならないというのも相当にキツい。
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:
前作(デビュー作)の「王手桂香取り」とは一変、
将棋という部分しか共通点がなさそうな、
真逆のベクトルの作品が出てきた事に正直驚愕を隠せない;
対局者(南と後藤)しかゲームに介入できない、
という点でどうしてもちょっとデス"ゲーム"ものとしては物足りない部分はあるかも。
最終盤の局面がややあっさり気味なのと、
エピローグ的な話がないのも少し物足りなく感じるかな?
でも展開自体は非常に引き込まれるし、面白かった。
読後感はあんまり良いものじゃないけどね;
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