金氏は今月1日、ある大手紙とのインタビューで「南北首脳間にホットラインが存在し、盧元大統領と金総書記はこれを使って随時直接電話をしていた」と主張した。ただこの指摘に疑問の声が上がると、その翌日には「ホットラインは大統領府にではなく、国家情報院に設置されており、盧元大統領は5年の任期期間中、金総書記と実際に電話で話したことは1回もない」などと主張を撤回した。これを受けて国情院は4日、金氏を機密漏えいの容疑で刑事告発する方針であることを明らかにした。この問題と関連してある韓国政府筋も「金氏の発言の一部が機密に相当するようだ」と指摘している。
金氏は2007年12月の大統領選挙投票日前日に訪朝し、北朝鮮の金養健(キム・ヤンゴン)統一戦線部長と直接会って「李明博(イ・ミョンバク)候補の当選が確実視されている」などと選挙の見通しについて説明した。さらに投票日の直後にはこのやりとりを対話録としてまとめてメディアに流出させた。この行動が問題となって金氏は最終的に辞任に追い込まれている。
さらに金氏は今年に入ってすぐ、江原道のある大学で総長代行に就任したが、後にこの大学のオーナー(49)と互いに告訴・告発し合ったことでも大きな注目を集めた。オーナーは今年4月「金氏は大学の資金を勝手に流用し、大学そのものを乗っ取ろうとした」と主張し、金氏を詐欺や名誉毀損(きそん)などの容疑で告訴した。これに対して金氏も「オーナーは私を総長代理の地位から追い出すため、私文書の偽造などを行った」としてやはり検察に告訴した。その後は互いに告訴を取り下げたものの、この問題と関連して国情院の職員らは「国情院長を務めた人物が、つまらないいざこざに巻き込まれたことは非常に残念だ」などとコメントしている。