信州には、珍しい「ワイルドな食」がいっぱい!
ぜひ信州に来て、食べて、味わって、感動してください。
- 目次
- 1.「イナゴ」を食べるんだぜぃ!
- 2.「蜂の子」を食べるんだぜぃ!
- 3.「ざざむし」を食べるんだぜぃ!
- 4.鶏の半身を「むしり」取って食べるんだぜぃ!
- 5.「鯉」や「鮒」を食べるんだぜぃ!
- 6.「こわい」食べ物が沢山あるんだぜぃ!
- 7.「信州ジビエ研究会」があるんだぜぃ!
- 8.「摘み草」を食べるんだぜぃ!
- 9.うどんを辛味大根のおろし汁で食べるんだぜぃ!
- 11.山賊を油で揚げて食っちゃうんだぜぃ!
- 12.ダムでカレーを堰き止めるんだぜぃ!
- 13.ラーメンの大学の本部があるんだぜぃ!
- 14.蕎麦が名物なんだぜぃ!
- (別ページ)
- 信州そばとは?蕎麦の種類と産地
- 秋の信州 “新そば祭り” 情報
- 信州蕎麦の名店・人気店 一覧
「イナゴ」を食べるんだぜぃ! ワイルドだろぉ~
長野県では、県内のほぼ全域で「イナゴ」が食されています。
イナゴはバッタの仲間で、佃煮にして食べることが多いです。イナゴを田んぼから採ってきたら、一日ほど袋に入れたままにしてお腹の中の物を排泄させた後、生きたまま鍋に入れて加熱し調理します。食感をよくするために脚を取る人もいますが、自宅で食べる場合は面倒なので脚もそのまま食べてしまうことも。
私も小学生の頃は、稲刈りが終わりはぜ掛け(稲掛け)が済んだ田んぼに連れて行かれ、朝から日が暮れるまで一日かけて、籾俵一俵ものイナゴ採りをさせられた記憶があります。
「蜂の子」を食べるんだぜぃ! ワイルドだろぉ~
長野県では、伊那谷*1や諏訪地方を中心に、県内各地で「蜂の子」が食されています。
蜂の子(はちのこ)とは、クロスズメバチなどの蜂(はち)の幼虫で、中にはさなぎや成虫も混ざります。醤油・砂糖・みりんで煮つける食べ方が多いですが、これをご飯に混ぜた「はちのこ飯」も人気です。フライパンで軽く炒って塩をまぶしたり、生きたまま口に放り込む人も。山国では蜂も貴重なタンパク源(精力源)で、今では珍味として佃煮や甘露煮の瓶詰・缶詰がいろいろ販売され、お土産にも人気です。
夏から秋にかけて行われる地蜂とり「蜂追い」(すがれ追い、すがり追いとも)は、目印の真綿を付けたカエルや川魚などのエサを蜂にくわえさせ、それを追いかけて地蜂の巣を見つけ出す狩猟方法で、今では伊那谷の風物にもなっています。秋になると、地元のスーパーでは幼虫がうようよした巣が丸ごと、ラップに包まれて売られていますよ。
「ざざむし」を食べるんだぜぃ! ワイルドだろぉ~
長野県の伊那谷*1では、川に住むカワゲラやトビケラ等の幼虫を「ざざむし」と呼び、食用にしています。
ざざむしは、「ざーざー」した所にいる虫、あるいは浅瀬(ざざ)にいる虫というのが語源らしいです。佃煮にして食べるのが一般的ですが、油で素揚げにして塩を振って食べることも。ざざむしの佃煮は、伊那市の名物郷土料理の一つです。
ざざむしの漁期は12月から2月までの3か月間で、天竜川上流漁協管内では採取するのに入漁料(入漁券は「虫踏み許可証」と言う)が必要です。
*1 伊那谷とは、長野県の南部に位置し、木曽山脈(中央アルプス)と赤石山脈(南アルプス)に挟まれ天竜川に沿って南北に伸びる伊那盆地(伊那平とも)のこと。
鶏の半身を「むしり」取って食べるんだぜぃ! ワイルドだろぉ~
長野県の旧 臼田町(現 佐久市)には、「むしり」と呼ばれる名物料理(ローカルフード)があります。
むしりとは、鶏の半身を味付けして炙ったいわゆる若鶏のローストチキンのことで、手で掴んでむしりながら食べるところからこの名が付いたとのこと。うま味を引き出すために時間をかけてじっくりと丁寧に焼かれた骨付き鶏肉は、皮はパリッ、お肉はとってもジューシーです。
佐久市内には、名物・元祖・専門店を謳った店が複数あり、特にクリスマスには行列ができます。佐久にはケンタッキーなんか必要ないのです。(実は佐久市内にも一軒あるんですけどね・・・)
「鯉」や「鮒」を食べるんだぜぃ! ワイルドだろぉ~
長野県では、県内各地で鯉(コイ)が食べられ、年越しには鮭(サケ)や鰤(ブリ)の代わりに、また冠婚葬祭に「鯉こく」は欠かせません。特に佐久鯉が有名ですが、佐久では鮒(フナ)も秋の旬の味として、また超人気です。
佐久鯉は水田養魚として全国に知られるようになりましたが、佐久鮒は今でも水田養魚が盛んです。佐久では、水田で育てられた鮒が秋には旬の味として喜ばれており、生きた小鮒がビニール袋に入れられスーパーの店頭で大量に売られています。水田には鮒の餌が豊富で、鮒が泳ぎまわることで除草ができ、真夏の水温上昇も抑える効果があります。また鮒を養殖した水田の米は農薬を使用していない「フナ米」として人気があります。
鯉や鮒は、甘露煮やうま煮にして食べられることが多いですが、鯉は洗い(刺身)や鯉こくも美味で、新巻鮭ならぬ新巻鯉もあります。鮒料理には、塩焼きやすずめ焼き(鮒を開き串に刺して焼いたもの)なども。
信州には「こわい」食べ物が沢山あるんだぜぃ! ワイルドだろぉ~
長野県では、お米や野菜を焚いたのに芯が残って硬いことを「こわい」と言います(漢字で書くと「硬い」とも)。
全国的に使われている「おこわ」にも通じていますね。長野県、特に北信地方では「栗おこわ」が人気です。腰の強い「こわいぃうどん」を売りにしたお店もあったりもします。
長野県内では、「こわい」をまた「(色が)濃い」とか「濃厚な」といった意味で使ったり、「疲れた」という意味で使う地域もあるようです。
県内でも特に小布施町の「栗おこわ」が有名です。小布施は栗の産地で、名物の栗をふんだんに混ぜ込んだ栗おこわは、栗と米の風味と甘さが素朴で味わい深く、お土産や贈答に大変人気があります。長野県の栗おこわは、甘露煮にした栗を使うのが特徴的で、老舗の「竹風堂」では名物「栗かの子」や「栗羊羹」をはじめ、最近では栗あんしるこや栗アイスクリーム、栗ケーキなどのスイーツも売られています。
「信州ジビエ研究会」があるんだぜぃ! ワイルドだろぉ~
ジビエ(Gibier)とは、フランス語で狩猟で獲れた肉のこと。信州ジビエ研究会では信州ジビエのブランド化を目指して、長野県内の野生の獣を食肉として活用して地域振興に役立てるための様々な事業に取り組んでいます。
ここで取り上げられている主なジビエ食材は、各地で食害が広がっているニホンジカですが、イノシシやクマなども食用の対象とされています。
県内では南部地域を中心に、郷土食として昔から山肉料理が食べられた歴史があります。県としては平成17年度から野生鳥獣対策の一環としてジビエの資源化に取り組み始め、県内各地で色々な取り組みが実を結びつつあります。代表例が「大鹿ジビエ」で、大鹿歌舞伎で有名な大鹿村では、村内の宿や飲食店がジビエ料理を観光の目玉として活用しています。また信州の特色あるお土産として、「信州鹿のハヤシソース」や「鹿肉の大和煮」、「大鹿ジビエカリー」などの商品が開発され販売されるようになりました。
「摘み草」を食べるんだぜぃ! ワイルドだろぉ~
県のほぼ最南端に位置する売木村(うるぎむら)では、「摘み草の里」としての村おこし活動が行われています。NPO法人つみくさの里うるぎは、摘み草料理を学ぶ女性グループと村の支援が一体となり、摘み草で村おこしをしようと平成16年に設立されました。
この組織の名称は、山野草研究家である篠原準八先生の命名です。NPO法人つみくさの里うるぎでは、篠原先生より直接指導を受けたメンバーがインストラクターとなって、食べられる山野草の見分け方や調理方法などを、希望者に体験指導しています。また、平成22年秋にオープンしたうるぎふるさと館の「つみくさ食堂」では、手軽に味わえるつみくさ料理の数々を提供しています。肉を使わない摘み草を使ったカレーが特に好評です。
うどんを辛味大根のおろし汁で食べるんだぜぃ! ワイルドだろぉ~
長野県の北信地方、特に「ねずみ大根」が名産の坂城町とその周辺では、辛味大根のおろし汁に“うどん”をつけて食べる、それは辛い辛い!「おしぼりうどん」が名物です。
小さくて鼠のような形をしている「ねずみ大根」は、坂城で古くから生産されてきた地大根で、松尾芭蕉が更科紀行のなかで、「身にしみて 大根辛し 秋の風」と詠んだとされほど、辛味の強い大根です。
そして、この大根の味を活かした絶品の食べ方が、「おしぼりうどん」です。ねずみ大根の絞り汁に、味噌のほか、ネギ、かつおぶし、くるみなどの薬味をお好みで入れ、釜揚げうどん(夏は冷しうどんでも)を汁に浸けて食べる、郷土の伝統料理です。これを食べると辛さが口の中に広がり、汗をかくほど体全体が温まってきます。ワイルドだろぉ~。
ねずみ大根のおろしを、布巾やガーゼなどで絞ることから「おしぼり」の名が付いたとされますが、「おしぼりうどん」では、他の料理の薬味のように“おろし”の部分は使わず、カスは捨てて、“絞り汁”だけを使うのが特徴的です。だから「おしぼりうどん」は、ワイルドでありながら、とても贅沢な料理なのです!。
山賊を油で揚げて食っちゃうんだぜぃ! ワイルドだろぉ~
長野県の松本市や塩尻市など中信地方に伝わる郷土食として、鶏もも肉の大きな塊を“にんにくダレ”に漬け込み、片栗粉をまぶして油で揚げた名物料理「山賊焼」があります。まさに“でっかい唐揚げ”、ワイルドだろぉ~。
名前の由来は諸説あるようですが、『物を取り上げるのが山賊』→『鶏揚げる=山賊』→「山賊焼」と呼ばれるようになったとも。
西日本には山口県が発祥の「山賊焼」が広まっていますが、これは鳥もも肉を焼いたまさに照焼ローストチキンです。これに対して長野県の「山賊焼き」は、「焼く」という字が付いているのに揚げてあるんだぜぃ!?ワイルドだろぉ~(汗)。だけど松本では、クリスマスのスーパーの店頭に、ローストチキンと並んでこの揚げた「山賊焼き」が並びます。
ダムでカレーを堰き止めるんだぜぃ! ワイルドだろぉ~
黒部ダム(通称;黒四ダム)は、富山県に位置しているけど、長野県側から苦難の工事の末に建設された、高さ186mもある“日本一高いダム”なんだぜぃ!ワイルドだろぉ~。この日本一の黒部ダムをモチーフに生み出されたのが、「黒部ダムカレー」です。
黒部ダムカレーは、昭和40年から扇沢(現在の扇沢レストハウス)で発売され続けてきた「アーチカレー」がその元祖で、2009年に大町市の観光と地域振興を目的に「黒部ダムカレー」という名称で7店舗が参加して販売されはじめ、今ではご当地グルメとしても話題になり、参加店も増え続けています。大町市観光、黒部ダム観光の際には、ぜひ「黒部ダムカレー」を食べてみてください。
ラーメンの大学の本部があるんだぜぃ! ワイルドだろぉ~
千曲市には、「ラーメン大学」の本部があります。ラーメン大学とは、ラーメンの歴史や食文化から調理方法や食べ方のマナーに至るまで、ラーメンの全てを学ぶことができる専門大学です。入試倍率は100倍もある難関校です!ワイルドだろぉ・・・てのは嘘です(汗)。
長野県内を車で走っていると、ラーメン大学の看板を多く見かけます。以前は全国に200店舗もあったラーメンのフランチャイズ・チェーン店ですが、現在iタウンページで検索すると全国で48件しかヒットしません。しかしその内、半数以上の26店が長野県には残っているのです。これは本当に、ワイルドだろぉ~!。
蕎麦が名物なんだぜぃ! ワイルドだろぉ~
信濃では 月と仏と おらが蕎麦
詠み人知らず (小林一茶との説も)
「蕎麦が名物だと、なぜワイルドか?」だって、『蕎麦の自慢はお里が知れる』という諺があるように、“ソバは痩せ地でも育つので、蕎麦が名物の所は痩せ地が多いから” だぜぃ! ワイルドだろぉ~。
平成25年の都道府県別蕎麦収穫量は、北海道が15,100tで断トツの1位だけど、長野県は2,680tで第2位。「そば店」の数は、iタウンページで検索すると長野県には1,105店舗あり、人口1万人あたりの数は5.1店と全国平均の2.5倍以上、全国一位です(2014年10月時点)。
さわやか信州旅.netに掲載された2013年秋に長野県内で開催された“そば祭り”の数は、なんと41件もありました。ぜひこの秋にも、美味しい新蕎麦を食べに、信州に来てください。