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 再稼働を控える九州電力川内原発2号機(鹿児島県薩摩川内市)で4日、重大事故を想定した原発構内での訓練が終わった。1日から4日間行われ、九電によると特にトラブルはなかったという。九電は15日に原子炉を起動して再稼働する方針。

 訓練は福島第一原発事故と同様に全電源が失われた想定で実施。事故発生からの24時間を4日間に分けて行った。移動式の大容量発電機による電源確保や、原子炉を冷やす大量の水の確保の手順などを確認した。新規制基準に基づく保安検査の一環で、原子力規制委員会の検査官も立ち会った。

 九電は9日から、原子炉を再稼働時と同様の高温・高圧状態にして最終的な点検を行い、問題がなければ15日に再稼働する。8月の川内原発1号機に続き、全国で2番目の再稼働となる。