はやぶさ2:目的地の小惑星「Ryugu」に決定

毎日新聞 2015年10月05日 20時32分(最終更新 10月05日 21時07分)

宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究所(相模原市)に飾られている小惑星1999JU3の模型=永山悦子撮影
宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究所(相模原市)に飾られている小惑星1999JU3の模型=永山悦子撮影
小惑星探査機はやぶさ2が向かう小惑星の名称が「Ryugu(リュウグウ)」に決定したことを発表する、高柳雄一・名称案選考委員長(右)ら=東京都千代田区の宇宙航空研究開発機構で2015年10月5日、永山悦子撮影
小惑星探査機はやぶさ2が向かう小惑星の名称が「Ryugu(リュウグウ)」に決定したことを発表する、高柳雄一・名称案選考委員長(右)ら=東京都千代田区の宇宙航空研究開発機構で2015年10月5日、永山悦子撮影

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は5日、公募していた探査機「はやぶさ2」の目的地の小惑星について、浦島太郎の昔話にちなみ「Ryugu」(リュウグウ)に決定したと発表した。

 はやぶさ2は昨年12月に打ち上げられ、生命の起源に迫ろうと、地球と火星の間で太陽を周回する小惑星を目指して飛行を続けている。

 JAXAの選考委員会が小惑星の名前に応募のあった7336件の中から選んだ。地球に近い小惑星の名前は神話に由来することが望ましいとされており、他に「アマテラス」や「ヤマト」などの応募があったが、最終的に「浦島太郎が竜宮城から玉手箱を持ち帰ることが、はやぶさ2が小惑星の岩石が入ったカプセルを持ち帰ることと重なる」などの理由で選んだという。

 JAXAが小惑星を発見した米国チームに伝え、米国チームが9月下旬に国際天文学連合(IAU)に申請していた。

 JAXAの津田雄一プロジェクトマネジャーは「やる気の出る良い名前を付けていただいた。この先ハードルはたくさんあるが、一歩一歩進めたい」と話している。【斎藤広子】

最新写真特集