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【プロ野球】

暴力団関与なら永久追放も コミッショナー、調査委に委嘱

2015年10月6日 紙面から

巨人の福田聡志投手の野球賭博が明らかになり、記者会見する日本野球機構の熊崎勝彦コミッショナー(右)。左は井原敦事務局長=東京都港区で(潟沼義樹撮影)

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 巨人の福田が野球賭博に関与した疑いで、プロ野球の熊崎勝彦コミッショナー(73)は5日、東京都内で会見し、「大変残念な、ショックなこと。ご迷惑をおかけして申し訳ない」と謝罪した。即座に調査委員会に調査を委嘱し、「裁定官として多くのファン、関係者が納得できるような厳正な手続きを迅速に進める」と事案の徹底解明に強い意気込みを示した。

 福田投手は野球協約の第177条1(6)か第180条1(2)に違反した可能性がある。前者は八百長行為を禁じ、処分はもっとも重い「永久失格処分」、いわゆる球界からの永久追放だ。後者は野球賭博を禁止し、「1年間または無期の失格処分」が科される。また、それとは別に刑法違反の可能性もある。

 熊崎コミッショナーは福田と反社会的勢力との交際について「現時点ではない」とした。ただ、福田の知人が「野球賭博常習者」だった場合、その知人を紹介した笠原も野球協約の第180条1(1)に抵触する。

 「この事案は決して軽視できない。視野を広く持って調査を進める」と熊崎コミッショナー。調査期間は「1カ月から1カ月半前後を見込んでいる。できる限り速やかに、できる限り徹底して調べたい」との見通しを示した。

◆巨人の報告を確認 第1回調査委会合

 巨人・福田が野球賭博に関与した件で、調査委員会の第1回会合が5日、都内で行われた。調査委員会は14年1月20日付で日本プロフェッショナル野球組織に常設された。この日は巨人からの報告事項を確認。大鶴弁護士は「関係者の方からのヒアリングなどをしていく」と、福田、笠原を含めて話を聞き、事実関係の解明に努める。

 

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