【ロサンゼルス=藤田満美子】ソフト大手の米アドビシステムズは5日、フォント(書体)開発販売のモリサワ(大阪市、森沢彰彦社長)とクラウド経由でフォントを配信するサービスに関し協力すると発表した。アドビのフォントサービス「タイプキット」にモリサワの日本語フォント20種類を新しく追加する。
アドビのタイプキットは欧文向けを中心に1000種類以上のフォントを提供。今年6月に日本語対応も始めたが、日本語の選択肢はアドビが開発したフォント14種類に限られていた。タイプキットの利用者は人気の高い「リュウミン」などモリサワの日本語フォント20種類が使えるようになる。デザイン性を重視するウェブサイト制作者などの需要を見込む。
タイプキットは、パソコンやスマートフォン(スマホ)など異なる端末上でもフォントを同じように表示することを可能にする。画像処理ソフトなどの機能をまとめたクラウドサービス「クリエーティブ・クラウド」の一部として提供されている。
モリサワの森沢社長は「全世界にいるアドビの利用者にモリサワのフォントを知ってもらう良い機会になる」と話している。
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