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ノーベル賞 日本人研究者の受賞に祝福の声
10月6日 4時07分

ことしのノーベル医学・生理学賞に北里大学特別栄誉教授の大村智さんが選ばれ、日本人研究者の受賞に各方面から祝福の声が寄せられました。
ことしのノーベル医学・生理学賞の受賞者には、熱帯の寄生虫の病気に効果がある化学物質の研究で知られる北里大学特別栄誉教授の大村智さんが選ばれました。去年の物理学賞に続いて2年連続となる日本人のノーベル賞受賞に、各方面から祝福の声が相次ぎました。
このうち、3年前に同じ医学・生理学賞を受賞した京都大学教授の山中伸弥さんは「人類の歴史で、感染症との戦いは非常に大事で、大村先生が成し遂げられた業績は本当にすごいと感じています」と話していました。
また、去年、青色LEDの開発でノーベル物理学賞を受賞した名古屋大学の天野浩特別教授は、大学を通じて、「大変大きな業績を挙げられ、特にアフリカの多くの人々を救った成果はまさに救世主ですね。ノーベルウイークを楽しんでいただければと思います」とコメントを発表しました。
大村さんの知人たちからも喜びの声が上がりました。大村さんが東京理科大学大学院に在籍していた当時、一緒に研究をしていた植木キク子さん(77)は「大村先生が定時制高校の先生をしながら熱心に研究に打ち込んでいたことがとても印象に残っています。同じ大学院の出身者として、こんなにうれしいことはありません」と話していました。
また、大村さんが教師を務めていた定時制の高校で昭和35年に授業を受けていた根本康雄さん(75)は「先生から学べたことを誇りに思います」と話しました。当時、大村さんはお兄さんのような存在で生徒から人気があったということで、根本さんは「これまでの研究で培ったノウハウや視点を若い研究者に広く伝え、発展させていってほしいと思います」と話しました。

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