先月の韓国でのフォルクスワーゲンの販売量が3000台を下回った。ことし8月の販売量(3145台)に比べ、6%ほど減少したのだ。フォルクスワーゲンは韓国市場で、今年8月までに2万4778台を売り上げ、BMWとメルセデス・ベンツに次ぎ、輸入車業界で3位となっている。
フォルクスワーゲン・コリア側は2日「先月の販売量は約2960台であるとの暫定的な集計結果が出た」と発表した。これは先月18日、フォルクスワーゲンによる排気ガスのデータ改ざん事件が発覚した後、契約のキャンセルが相次いだことが主な原因とみられる。ソウル市江南地区にあるフォルクスワーゲンのサービスセンターの担当者は「事件が発生した後、わずか2日間で100件の契約が取り消された。正式な確認はまだしていないが、明らかに打撃を被っている」と語った。
業界では、フォルクスワーゲンをめぐる問題が迅速に解決しなかった場合、今月から販売量の下落が本格化する可能性が高いとも見方も出ている。フォルクスワーゲン・コリアの関係者は「排気ガスに関する話題がかなりの期間にわたり営業に打撃を与える可能性を排除していないが、直ちに年間の販売目標値を引き下げることはしない」と説明した。