巨人:福田投手が野球賭博 球団が告発へ 

毎日新聞 2015年10月05日 16時53分(最終更新 10月05日 22時08分)

福田聡志投手
福田聡志投手
力投する巨人の福田=竹内幹撮影
力投する巨人の福田=竹内幹撮影

 ◇今年8月から、巨人戦や高校野球で

 プロ野球の巨人は5日、福田聡志投手(32)が野球賭博に関わった疑いが極めて強いとして、同日付で謹慎処分を科したと発表した。球団は、プロ野球の契約手続き等について定めた野球協約で禁止している「有害行為」に該当するとして、近く日本野球機構(NPB)に告発する。また、刑法の賭博罪にあたる疑いもあるため警察への届け出も検討する。

 球団の調べによると、福田投手は今年8月、知人の税理士法人勤務と称する男性から誘われ、9月初旬にかけて全国高校野球選手権の複数試合、プロ野球の約10試合、米大リーグの約10試合で賭けを行った。プロ野球では巨人戦も含まれていた。最終的に負けが百数十万円に膨らみ、男性が9月30日に川崎市内の練習場に現れて「福田選手の借金を取り立てに来た」と話したことから問題が発覚した。

 男性は同球団の笠原将生投手(24)のマージャン仲間で、福田投手は昨年、笠原投手を介して知り合ったという。球団は、笠原投手は賭けに関与していないものの、男性が野球賭博常習者と認められれば交際が野球協約違反となる可能性があるとして、福田投手とともに5日付で謹慎処分とした。

 福田投手は、大阪府出身。和歌山・伊都高、東北福祉大を経て、2006年に大学生・社会人ドラフト希望枠で巨人に入団。12年には8勝を挙げるなど通算成績は151試合22勝15敗で、推定年俸は2400万円。今季の1軍登板はなかった。【平本泰章】

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