【ストックホルム共同】スウェーデンのカロリンスカ研究所は5日、2015年のノーベル医学生理学賞を、アフリカなどで寄生虫が引き起こす熱帯感染症に大きな治療効果を挙げた特効薬を開発した大村智・北里大特別栄誉教授(80)ら3人に授与すると発表した。途上国を中心に年間3億人に投与され、人命を救う薬の発見が最高の栄誉に輝いた。
ノーベル医学生理学賞に決まり、記者会見で笑顔を見せる大村智・北里大特別栄誉教授=5日夜、東京都港区
大村智・北里大特別栄誉教授
訪問したアフリカのガーナで子どもたちに囲まれる大村智さん=2004年9月(本人提供)
日本人のノーベル賞受賞は2年連続で23人目。医学生理学賞は12年の山中伸弥京都大教授(53)以来となる3人目で、日本オリジナルの研究成果が高く評価された。
大村氏は共同通信に「微生物のすごい能力を何とか引き出そうとしてきた」と語った。(共同)
「くまにちコム」に掲載の記事、写真等の無断転載は禁じます。著作権は熊本日日新聞社または、各情報提供者にあります。
Copyright Kumamoto Nichinichi Shimbun