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 過激派組織「イスラム国」(IS)が運営するラジオ局アルバヤンは4日に流したネットニュースで、バングラデシュで日本人の星邦男さん(66)が殺害された事件について、「ISの戦闘員が、日本人の背教者を注意深く調査した後に殺した」と伝えた。

 ニュースでは、冒頭に男性アナウンサーが、星さんの殺害事件を短く伝え、ISの活動など別のニュースを読んだ。その後、再び殺害事件について「バングラデシュの戦闘員による作戦で、ISに敵対する十字軍同盟の市民を狙った」などと約20秒間伝えた。

 アルバヤンはISが支配するイラク北部モスルに拠点があるとされる。ニュースを報じたことで、事件直後に出たISのバングラデシュ支部を名乗る犯行声明をISが正式に認めた形だ。ただ、実行グループに直接指示するなどISの関与があったかどうかは不明だ。(カイロ=翁長忠雄)