「出身地鑑定!! 方言チャート」がすごすぎる 現役JDが開発、隠れ方言もばれる

 【話題の肝】

 方言に関する二択質問に答えていくだけで、自分の出身地がずばり的中-。今年7月にインターネット上で公開された「出身地鑑定!! 方言チャート100」の利用者が、約2カ月で300万人を突破した。開発したのは、方言学を専門とする東京女子大現代教養学部の篠崎晃一教授と、篠崎ゼミに所属する学生たち。普段は方言だと思わずに使っている「隠れ方言」も織り交ぜながら、出身地を100エリアに分類するチャートは、自分のルーツを再確認するきっかけにもなりそうだ。(滝口亜希)

 ■「あとぜき」「へっちょ」…分かりますか?

 《翌日、家に不在の時、「明日、家におらん」と言うことがありますか?》

 方言チャートは、こんな質問で始まる。「はい」と答えれば西日本、「いいえ」ならば東日本に分けられ、そこからさらに質問を重ねていく。

 ここで「出身地」としているのは、言語形成期にあたる3、4歳から13、14歳ごろの時期を過ごした地域だ。最終的には、旧国名や旧藩名に基づく100エリアに分類される。近畿地方勤務の2年半を除いて30年近く東京都武蔵野市に住む記者(32)は、36問に答えたところ、《あなたの出身は武蔵(東京都・埼玉県)ですね!?》と診断された。

 用意されている質問は全部で250問。大まかなエリアに分けた後は、ごく限られた地域でしか使われていない方言で、さらに絞り込んでいく。

 たとえば、「扉を開けたら閉めてください」という意味の「あとぜき」は熊本県で使われるほか、愛媛県の中でも「よそ見をするな」という意味で「へっちょを見るな」という言葉を使う地域は中予(愛媛県中部)、使わない地域は東予(同県東部)に分類した。

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