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2号機格納容器調査へ障害物撤去終わる
10月2日 4時56分

東京電力福島第一原子力発電所2号機で、「格納容器」と呼ばれる設備にロボットを投入する調査に向けて進められていた障害物の撤去作業が、1日終わりました。しかし現場は放射線量が極めて高く、調査を始める具体的なめどはたっていません。
福島第一原発2号機では、原子炉を取り囲む「格納容器」という設備の内部にロボットを投入して詳しい状況を調べる計画で、溶け落ちた核燃料が初めて映像でとらえられる可能性があると期待されています。調査はことし8月にも行われる予定でしたが、ロボットの投入に使う配管の周囲にあるコンクリート製のブロックが腐食した床に固着して障害となっていたうえ、現場は1時間当たり1000ミリシーベルトを超える極めて高い放射線量で、東京電力は調査を延期して対応を検討していました。
その結果、作業は遠隔操作では難しいとして放射線を遮る鉄板を重機に取り付け、作業員が交代で運転して撤去を試みた結果、1日までにすべての障害物の撤去が終わりました。この作業による被ばく量は、最大で2.5ミリシーベルトだったということです。
東京電力は今後2か月余りかけて現場の除染を進め、早ければ年明けにもロボットによる調査を行いたいとしていますが、放射線量がここまで高い原因は詳しく分かっていないため、具体的なめどはたっていないということです。

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