【巨人】原監督「日本一」誓った!3連勝11安打10点締め
◆巨人10―2ヤクルト(4日・東京ドーム)
巨人がヤクルトに大勝し、レギュラーシーズン全日程を終えた。3回に井端、坂本の適時打、長野の3ランで5点。7回にも片岡の3点二塁打などで5点を加えた。内海は5回無失点で8月12日以来の2勝目。原監督は試合後のセレモニーで「日本一奪回」を誓った。チームは10日からクライマックスシリーズ(CS)第1ステージ(東京D)に臨む。
オレンジ色に染まった東京Dの中央で、原監督が高らかに宣言した。ファンへの感謝の思いを込めた試合後のスピーチ。途中、声のボリュームを上げた。「まだ、勝負はこれからです。ファンの皆様とともに、大きな大きな目標、日本一に向かって戦っていきましょう」。4連覇を阻まれたヤクルトに、貧打線が11安打10点と活発になり大勝。その中心にいたのは長野だった。
2点を奪った直後の3回2死一、二塁、山中の外角スライダーを右翼フェンスぎりぎりへ15号3ラン。フェンス上部に設置されているネットを直撃していたように見えたが、判定は本塁打。9月26日のヤクルト戦(東京D)以来の一発だった。「踏み込んでボールを押し込めたと思います」と自画自賛した。
ベンチに帰ると原監督に呼び止められた。「これからが楽しみだ。大事にせい!」と肩をたたかれた。指揮官は会見で「今日はちょっと運も味方したホームランかなと思うが…」と振り返った。打率2割5分1厘と、本来にはほど遠い成績だったが、ポストシーズンでの挽回を期待せずにはいられなかった。
4月末、そこまで1割台に低迷していた長野について、村田総合コーチはこう指摘した。「あれだけ打数があって1割台では話にならない。今年の欠点は速い球を打てない。外のボールに届かない。何を練習しているんだ? ベースに近づくとか、バットを長くするとか、何かあるだろ!」
それ以降、村田コーチを始め、指揮官自らも打撃指導に乗り出すなど、主軸の再生に努めてきた。巨人を背負う選手だと認めていたからこそ、ずっと、尻を叩いてきた。
長野は6試合連続安打でこの間、計22打数10安打、打率4割5分5厘だった。練習や研究に加え「打撃がずっと湿りがちなので」とバットを天日干しにしてみたり、お清めのためにバットを塩漬けにしてみたり…。どれも半分は本気だった。復調しようと必死だったが、最後の最後でようやく状態を上げた。
指揮官は「今日に関しては言うことはない」と手応えを口にした。常々、「過去を振り返るのは得意ではないので」とポジティブな“将”は、リーグ2位からのリベンジしか頭にない。10日からのリスタートへ向け、期待を抱かせる締めくくりだった。(水井 基博)