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【大リーグ】

シャーザーが今季2度目のノーヒッター達成

2015年10月5日 紙面から

◇ナショナルズ2−0メッツ

 ナショナルズの先発右腕マックス・シャーザー(31)は3日(日本時間4日)、敵地ニューヨークでメッツとのダブルヘッダー第2試合に先発。6月20日のパイレーツ戦に続き、今季2度目のノーヒットノーランを達成した。米複数メディアによれば、単一レギュラーシーズンで2度のノーヒッターは、1973年エンゼルスのノーラン・ライアン(現アストロズ相談役)以来42年ぶり5人目。許した走者は味方の失策による1人だけで、17奪三振は9イニングの試合の球団新記録となった。

 はまったときは、やはり別次元。シャーザーは9回2死まで9連続奪三振(K)。最後の打者グランダーソンを内角96マイル(約154キロ)直球で平凡な三飛に打ち取ると、とろけそうな笑みで万歳した。

 6月20日のパイレーツ戦もノーヒッター。単一レギュラーシーズンで2度のノーヒッターは、1973年エンゼルスの「カリフォルニア特急」こと剛腕ノーラン・ライアン以来42年ぶり5人目。ポストシーズンを含めた年間ならば、2010年フィリーズでレギュラーシーズンと地区シリーズで達成したロイ・ハラデーを含めても6人目の快挙だった。

 「言葉がないよ。シーズンに2度やるなんて、想像もできない。スペシャルだね」。シャーザーは素直に驚きを表現。スリークオーターから繰り出す150キロ台中盤の直球に加え、140キロ前後のチェンジアップとスライダーを中心に組み立て、「多少の運も必要だが、どんなカウントでも全ての球種をきっちり投げられた」と胸を張った。

 光るのは、達成相手のパイレーツとメッツが今季のポストシーズン(PS)進出を決めていることだ。さらにすごいのは17K、無四球という投球内容。17Kは自己最多、9イニングの試合では球団最多記録。「ノーヒッターで17K」は73年7月15日のライアンに並ぶメジャー記録で、「無四球のノーヒッターで17K」は昨年6月18日、ドジャースのクレイトン・カーショー(15K)を抜くメジャー新記録となった。

 開幕前に圧倒的な優勝候補だったナ軍は、メッツの後塵(こうじん)を拝し、ポストシーズン進出を逃したが、エースは今季最終登板で強烈な輝きを残した。

 

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