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【プロ野球】広島、逆転でのCS進出に望み 黒田が8イニング1/3を無失点2015年10月5日 紙面から
セ・リーグは4位の広島が3位の阪神に勝ち、クライマックスシリーズ(CS)進出に望みをつないだ。広島は最終戦となる7日の中日戦(マツダスタジアム)に勝てば、3年連続3度目となるCSに進む。広島が負けるか引き分けなら、阪神が3年連続6度目の進出。 パ・リーグはロッテが日本ハムに勝って3位を確定させ、2年ぶり4度目のCS進出を決めた。2004年から06年のプレーオフを含めると通算5度目。ロッテは残り2試合に敗れると勝率5割で西武に並ばれるが、対戦成績で勝ち越しているロッテが3位、西武が4位となるため、パは全順位が確定した。 ◇ ◇広島6−0阪神広島の黒田は9回途中で降板したが、安定した投球で11勝目を挙げた。4回に松山の2ランと石原の2点打で4点を先制し、6回に田中の2ランで加点した。阪神は藤浪、能見が打たれ、打線も振るわず零敗。借金1で今季を終えた。 逆転CSに向かう広島を強く鼓舞した。8イニング1/3を無失点。黒田で勝った。黒田で夢がつながった。 「当然、負けたらCSに行けないのは分かっていた。こういう試合はアメリカでも経験しているし、19年やっているのでね」 初めてのピンチは5回。1死一、二塁で代打西岡を迎えた。外角低めへのスプリットで、二ゴロ併殺に仕留めた。さらに6回は1死一、三塁でゴメスをツーシームで遊ゴロ併殺に。「狙って取ることができた」と胸を張った。 8回、そして9回も続投を志願。だが9回、1死一、三塁のピンチを招き、中崎にマウンドを譲った。交代の際には「すまんな」と一言。粋に感じた守護神は、このピンチを無失点に切り抜けた。 「自分でいくと言った以上、投げないといけなかった。ザキを使って申し訳ない」。勝利してなお17歳差の後輩に謝罪した。 攻撃を動かしたのも黒田だ。3回。追い込まれてから8球、ファウルで粘った。「前に飛ばなかっただけですよ」。最後は見逃し三振に倒れたが、“黒田の13球”に「野手が何も感じない訳がないよ」と緒方監督。直後の4回、一気に4点を奪った。 7日の中日との最終戦に勝てば、3年連続のCS出場が決まる。126球を投げた右腕は、中2日でブルペン待機する。「打者1人でも言われたら行くつもり。少しでも力になれるのであれば」。総動員で1勝、そして必勝を狙う。8年ぶりの復帰で駆け抜けた1年。戦いはまだ、終わらない。終わらせない。(田中政行)
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