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病院空爆の死者22人に 国際機関の調査求める
10月5日 6時41分

アフガニスタンにある国際的なNGO「国境なき医師団」の病院への空爆で、死亡した人はさらに増えて22人となり、国境なき医師団は独立した国際機関による調査を求める考えを明らかにしました。
アフガニスタンでは、反政府武装勢力タリバンが先月下旬、北部のクンドゥズを制圧し、駐留するアメリカ軍による空からの支援を受けた政府軍との間で戦闘が続いています。クンドゥズでは3日、国際的なNGO「国境なき医師団」の病院が空爆を受け、国境なき医師団は、病院の位置は事前にアメリカ側に知らせてあったとして抗議し、経緯の調査を求めています。
国境なき医師団は4日出した声明で、空爆で死亡した患者やスタッフはさらに増えて22人になったとしたうえで、独立した国際機関による調査を求める考えを明らかにしました。声明では「アメリカ軍による空爆の前に病院内で戦闘があったという報告はない。空爆は国際人道法への重大な違反だ」としています。一方、アメリカ軍は、兵士を守るために病院の周辺で空爆を行ったことを認めていて、国際部隊による暫定的な調査結果が数日中にまとまるという見通しを示しています。
紛争地の病院が大きな被害を受けた今回の空爆は、国際社会でも衝撃をもって受け止められ、透明性の高い調査が行われるのか、各国のNGOや政府関係者が注視しています。

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