先日、THE(Times Higher Education)という大学ランキングの最新版が発表され、
東大や京大はじめ、日本の大学のランキングが相当に低下したということが話題になりました。
最新THEはこちら
以前のblogでも書きましたが、
THEのランキングは何度もルール変更があり、正直、経年比較で分析する対象としては不適格な統計と言わざるをえません。
以前の記事はこちら
スーパーグローバル大学事業と関連して指摘される向きもありますが、
THEで評価されている教育研究の状況は3年前のものであるため、
SGU事業を開始したのに評価が下がった、という見方は適当ではありません。
大学ランキングは複数あり、THEは「一つの参考」として見るのが適当ですが、
各国の留学生はこのランキングを見ながら留学先を検討するというのは間違いのない事実であるため、
日本にとっていい状況ではない、という点に代わりはありません。
実際、中国の各大学はランキングを上げています(中国は各大学にかける予算の充実度が半端ではないので、この傾向は暫くは続くものと思われます)
ポイントは文系分野になります。
mother languageが英語でないと、この手の指標では相当に苦戦しますので、
日本の大学の文系分野がどの道苦戦するのですが、
例えば融合的分野の形成などに文系の研究者が積極的に関わるなどして、
研究力自体の指標は上げられなくても、
大学自体のReputation(各種ランキングでこのReputationのウェイトは本当に高い)向上に貢献する、という道はあるような気がしています。
私が少し注目したのは、THEで大学名が公表される大学数がトップ500から800に増加されたことです。明らかに、ランキング業界の裾野を更に広げようとしています。
2月にElsevierの英国支社を訪ねた時に聞いた話ですが、「どうやったらランキング上位に入れるか」と相談に来るランク外の大学が増えているとのこと。
ランキングは、重視できないが無視もできない、という態度が大学関係者にとって一番理想的な態度のような気がしていましたが、事態はより深刻かもしれません。
このたび、所属の早稲田大学も初めてランキング付されたため、少し分析してみたいと思っているところです。
東大や京大はじめ、日本の大学のランキングが相当に低下したということが話題になりました。
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以前のblogでも書きましたが、
THEのランキングは何度もルール変更があり、正直、経年比較で分析する対象としては不適格な統計と言わざるをえません。
以前の記事はこちら
スーパーグローバル大学事業と関連して指摘される向きもありますが、
THEで評価されている教育研究の状況は3年前のものであるため、
SGU事業を開始したのに評価が下がった、という見方は適当ではありません。
大学ランキングは複数あり、THEは「一つの参考」として見るのが適当ですが、
各国の留学生はこのランキングを見ながら留学先を検討するというのは間違いのない事実であるため、
日本にとっていい状況ではない、という点に代わりはありません。
実際、中国の各大学はランキングを上げています(中国は各大学にかける予算の充実度が半端ではないので、この傾向は暫くは続くものと思われます)
ポイントは文系分野になります。
mother languageが英語でないと、この手の指標では相当に苦戦しますので、
日本の大学の文系分野がどの道苦戦するのですが、
例えば融合的分野の形成などに文系の研究者が積極的に関わるなどして、
研究力自体の指標は上げられなくても、
大学自体のReputation(各種ランキングでこのReputationのウェイトは本当に高い)向上に貢献する、という道はあるような気がしています。
私が少し注目したのは、THEで大学名が公表される大学数がトップ500から800に増加されたことです。明らかに、ランキング業界の裾野を更に広げようとしています。
2月にElsevierの英国支社を訪ねた時に聞いた話ですが、「どうやったらランキング上位に入れるか」と相談に来るランク外の大学が増えているとのこと。
ランキングは、重視できないが無視もできない、という態度が大学関係者にとって一番理想的な態度のような気がしていましたが、事態はより深刻かもしれません。
このたび、所属の早稲田大学も初めてランキング付されたため、少し分析してみたいと思っているところです。
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