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運動会の組み体操で骨折 去年も事故の中学校で10月5日 5時56分
運動会の組み体操で子どもがけがをする事故が相次ぐなか、先月、大阪・八尾市の中学校で、10段のピラミッドが崩れて1人が骨折するなど生徒6人がけがをしました。この中学校では去年も4人が骨折していて、専門家は「学校は事故の実態に目を向けて対応を取るべきだ」と指摘しています。
先月27日、大阪・八尾市の大正中学校の運動会で、1年から3年の男子生徒157人が参加した10段のピラミッドが崩れ、下から6段目にいた1年生が右腕を骨折し、5人が軽いけがをしました。
この中学校では、去年の運動会でも10段のピラミッドが完成後に崩れて1人が足首を骨折するなど、前日の練習中や別の組み体操も含めて、合わせて4人の生徒が骨折していたということです。このため、ことしの運動会に向けては配置する教員を増やすなどの対策を取って10段のピラミッドを継続していました。横川一敏校長は「けがへの認識が甘かった。リスクの高い技に挑戦させてしまったことは判断が誤っていたと反省している」と話しています。
組み体操の事故に詳しい名古屋大学の内田良准教授は「学校現場は相次ぐ事故の実態に目を向けて組み体操の在り方を見直すなどの対応を取るべきだ」と話しています。
組み体操を巡っては、子どもたちの協調性を育むなどとして多くの学校が取り入れる一方で、平成25年度に全国の小・中学校や高校で合わせて8500件余りの事故が起きています。このため地域の教育委員会がピラミッドの段数に制限を設けるなどの動きも出ています。
この中学校では、去年の運動会でも10段のピラミッドが完成後に崩れて1人が足首を骨折するなど、前日の練習中や別の組み体操も含めて、合わせて4人の生徒が骨折していたということです。このため、ことしの運動会に向けては配置する教員を増やすなどの対策を取って10段のピラミッドを継続していました。横川一敏校長は「けがへの認識が甘かった。リスクの高い技に挑戦させてしまったことは判断が誤っていたと反省している」と話しています。
組み体操の事故に詳しい名古屋大学の内田良准教授は「学校現場は相次ぐ事故の実態に目を向けて組み体操の在り方を見直すなどの対応を取るべきだ」と話しています。
組み体操を巡っては、子どもたちの協調性を育むなどとして多くの学校が取り入れる一方で、平成25年度に全国の小・中学校や高校で合わせて8500件余りの事故が起きています。このため地域の教育委員会がピラミッドの段数に制限を設けるなどの動きも出ています。