今回はGレコと同じく中高生にぜひ読んでもらいたい。


自分の高校時代は、体重65kgの125km/hで始まり、最後の夏に体重75kgの146km/hで終わりましたが、現在のレベルのトレーニング、サプリメンテーション、投球フォームの知識があれば高校在学中に80kgにして151km/hは出せたと思います。根拠はありませんが。

なぜこの様なことを思うのか。それは高校時代に自分がやっていたトレーニング、サプリメンテーション、投球フォームが未熟過ぎたからです。

ウエイトトレーニングは高校入学と同時に開始しましたが、やっていたメニューは
脚        BSQ
背中     DL チンニング ワンハンドロウ
胸        ベンチプレス
クイックリフト   クリーン
この6種目しかやっていませんでした。

ハム、臀部、腹、カーフ、腕、肩、首のウエイトトレーニングは一切やっていませんでした。(多少入ってる種目もありますが)これらの部位をやっていなかったことで除脂肪体重2〜3kg損していたと思います。

サプリメント運用はもっと酷く、摂っていたのはプロテインのみという体たらく。主に飲んでいたのは部に置いてあったDNSのホエイプロテインでした。ただ当時のことで唯一評価出来るのは、練習直後に森永製菓のリカバリープロテインを飲んでいたこと。当時はグルタミンが入っていることなど露知らず、ピーチ味が美味しいというだけで飲んでいました。また、クレアチンなどのエルゴジェニックエイドの効果は一応知ってはいましたが、当時は全く信じていませんでした。一言で言えば、当時はサプリメントへの敬意が全く足りませんでした。ここでまた除脂肪体重2〜3kg損してます。

投球フォームですが、当時の投球フォームの連続写真を載せます。
これは高2の秋ですが、並進運動のスピードが速くなく、前脚の膝角度の固定も甘い。さらに左手も引いてしまっているのでエネルギーのロスがあった可能性が高いです。
それらをクリアする為の筋力がなかったという見方も出来ます。


これらのよろしくない経験を踏まえて、タイトル通りどうすれば高校生投手が在学中に150km/h出せるかを考えてみました。

1.ウエイトトレーニングを行う
これは勿論、全身の部位をバランス良くやる事が必要です。
例えば
脚    BSQ FSQ ブルガリアンSQ RDL ヒップスラスト
カーフ カーフレイズ
背中 DL トップサイドDL チンニング ワンハンドロウ ベントロウ プルオーバー
胸 BP インクラインBP ディップス
肩 フロントプレス バックプレス OHSQ 
腕 バイセプスカール フレンチプレス
腹 アブローラー ロシアンツイスト
クイックリフト クリーン スナッチ
あくまで一例ですが、これらの種目をバランス良くやっていく事が重要だと思います。その中でも最も重視するべき部位はハム、臀部です。

2.休み時間にプロテインとカーボを摂る
栄養摂取のタイミングに特に気を使ってない高校部活生の食事は朝7:00、昼12:00、夜20:00の3食がありがちなパターンだと思いますが、150km/hを投げたい高校生にとって、この食事パターンでは目標達成は出来ません、とは言いませんが遠回りになります。
150km/h投げる為に本気で筋量を増やしたかったら、授業が終わるごとにプロテインとバナナを摂ります。周りの目は気にしません。メンタルトレーニングです。どうしてもそれが嫌ならBCAAを溶かした常飲水を作っておくなどの工夫もありだと思います。(勿論カーボはバナナでなくても可)

3.クレアチンを摂る
クレアチンのヘビーユーザーは総じてデカイです。サイクルorノンサイクルかは好みで構いませんが伸び盛りの高校生が摂らない理由はありません。

4.ビタミン、ミネラルを摂る
激しい運動をする高校部活生がビタミン、ミネラルを摂らない理由はありません。

5.ジョギングはしない
球を速くするという目的を達成する為の手段として、ジョギングは何の意味もないと思ってます。脂肪過多の選手が除脂肪目的で行うのであれば良いですが、普通の体型で育ち盛りの高校生投手が有酸素運動に時間を割くのは勿体無い。他にやるべきことは沢山あります。


もっと突き詰めて書いたらまだ色々ありますが、最低限この5つに気を付けると在学中150km/hへの近道は通れると思います。

高校生のうちに150km/hを出して、プロ志望届けを提出すれば、かなりの確率でよほど素行が悪くない限りはNPBのドラフトで指名されます。ただ高校在学中に150km/hを出すだけで、素行にさえ気をつければNPBに入れるとしたら、やる気が出ると思うのは自分だけでしょうか。