番組紹介

月曜~金曜 午後10時00分~10時50分
国際報道2015 「世界がわかる 明日が見える」

世界に広がるNHKの取材網を駆使し、総力を挙げて放送する本格国際ニュース番組です。
いま世界で何が起こっているのか。その背景に何があるのか。いち早く、分かりやすくお伝えします。
経済や文化・エンターテーメント情報も満載。世界を身近に感じる50分です。

キャスター紹介

有馬 嘉男(ありま よしお)
山口県出身。平成2年、NHK入局。経済部記者、フランクフルト支局長、シンガポール支局長を歴任。経済部では金融キャップとして日銀の金融政策やリーマンショックを取材、日本の製造業の逆襲のシナリオを考えるNHKスペシャルを制作。
15年前、ドイツに赴任する私がベテランの先輩記者からもらったはなむけの言葉があります。
「君がこれから取材するヨーロッパはベルギーの箱詰めのチョコレートのようなものだ。ひとつひとつがユニークな形で、包んでいる銀紙も色とりどり。甘いだけでなくそれぞれビターが効いた主張を放っている。その豊かな個性を日本に伝えるのが特派員の仕事だ」。
NHKには同じような思いで仕事をしている特派員が23の国と地域にいます。いま最も気になる国やキーマンを訪ね、複雑な国際情勢を読み解こうと走り回っています。この番組でお伝えする色とりどりの特派員リポートは、みなさんが世界を理解し、あすをよむヒントになるものと確信しています。
藤田 真奈美(ふじた まなみ)
千葉県出身。民放のニュース専門チャンネルのキャスターを経て、平成19年から5年間、NHK BS1のニュースを担当。片付けが苦手なA型。
私が駆け出しキャスターとして初めてスタジオに入った日のことです。速報が飛び込み、スタジオのモニターに衝撃的な映像が映し出されました。それは(その時はそうだと分かりませんでしたが)サダム・フセイン大統領の銅像を引き倒すイラクの民衆の姿でした。「実況して!」と大声で指示が飛びました。でも満足な原稿もなく、新米の私は泣きそうになりながら、たどたどしいコメントを付けるのがやっと。今思い出しても恥ずかしくなるような記憶ですが、不思議な高揚感を感じたのも覚えています。
そんなほろ苦いデビューから10年ちょっと…。縁あって国際報道に携わることになりました。いまだテロや紛争がやまない混沌とした世界ですが、そんな中にも希望を感じたり、心がほっこりしたりする話題があります。幅広く奥深い国際ニュース。初心を忘れずに、生き生きとお伝えしたいと思います。

「国際報道2015」の黒木奈々キャスターは、病気療養中のところ、9月19日未明にお亡くなりになりました。闘病中は視聴者の皆様からたくさんの励ましの声をい ただき、訃報が伝えられた後は、お悔やみのメッセージを多くの方々から頂戴しました。この場を借りて御礼申し上げますとともに、黒木奈々さんのご冥福を心よりお祈りします。
追悼・黒木奈々さん

黒木 奈々(くろき なな)
鹿児島県出身。民放テレビ局の報道記者を経て、フリーアナウンサーに。平成23年から3年間、BS1「ワールドWaveトゥナイト」のキャスターをつとめる。
幼い頃、私にとってテレビは宝箱のような存在でした。テレビに映し出される見たこともない世界の街並みや、人々の表情。そして心地よく耳に響く、聞いたこともない言葉―。
宝物がザクザク。そんな風に感じていたのを覚えています。
そして今、日々感じていること。それは「遥か遠い国の出来事も、私たちに全く関係のないことなどひとつもない」ということ。見えない糸でつながっている。それは政治的な糸かもしれないし、経済的なものかもしれない。もしくは人と人の心の糸かも。
「見えない糸」のその先の世界を、私たちと旅してみませんか?

解説デスク・コメンテーター紹介

安間 英夫
ロシア・旧ソビエト担当。ウラジオストク支局長、モスクワ支局長などを歴任したNHKきってのロシア通。有馬キャスターと同期入局で初任地も隣県。名前が似ていてよく間違われた。
池畑 修平
朝鮮半島担当。ジュネーブと北京の特派員を歴任。北朝鮮の現地取材も経験。熱心な阪神ファン。ワイン好きだが「マッサン」の影響でウイスキーの消費量が急増中。
税所 玲子
ヨーロッパ担当。ロンドン特派員、BS1「おはよう世界」キャスターなどを歴任し、現在は国際部デスク。無類の犬好きで犬語が話せる。好きな犬種は雑種。
佐藤 文隆
中国担当。社会部と国際部で記者、北京とソウルの特派員を経験。韓国ヨンピョン島の砲撃事件では緊迫の現地を取材。趣味は休日のサッカー。ジーコのフェイントのものまねができる。
関 則夫
経済、中国担当。初任地の神戸では泊まり勤務中に震災を経験、簡易ベッドから飛び起きる映像が繰り返し放送された。北京、上海など、駐在を含め11年間にわたって中国に居住。パンダに噛まれた武勇伝も。
藤吉 智紀
アジア太平洋担当。クアラルンプール支局、イスラマバード支局で特派員。国際部一の愛妻家との周囲の評も、本人は恐妻家を自認。
太 勇次郎
中東アフリカ担当。イスラマバード支局長、カイロ支局長を歴任。アフガニスタンやパキスタンでイスラム過激派を取材。「アラブの春」の取材でボーン・上田記念国際記者賞を受賞。酒は絶てるが甘味はやめられない。
油井 秀樹
アメリカ・安全保障担当。ワシントン支局、中国総局、イスラマバード支局の特派員を歴任。イラク戦争では米陸軍に従軍取材。初任地沖縄の料理と泡盛をこよなく愛する。その代償として10キロ超の体重増。
岩田 明子
解説委員。政治・日本外交担当。サミットやAPECなどの国際会議に加え、小泉首相とキム総書記の首脳会談や、歴代政権による日ロ交渉などを取材。趣味は歌舞伎、時代劇、J-POP。AKB48の熱烈なファン。
津屋 尚
解説委員。軍事・安全保障担当。国際部記者、同デスク、英国王立シンクタンクRUSI客員研究員など歴任。イラク戦争では米海軍に従軍取材。草野球では監督で四番打者。酒と旅を愛する。

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