パッケージ、タイトル、
地雷の匂いがぷんぷんでしたけど見ました。
エレン・ペイジ出てるんですもん。
結論的には見てよかった。
エレン・ペイジ以外の部分も楽しめた。
※ 以下少しだけネタバレあり
人生で最良の瞬間(主人公:レイン・ウィルソン)
これが人生で最良の瞬間ってありますか?
初めて恋人ができた時、子どもが生まれた時、
何かすごい発見をした時、賞をもらった時、
ブログ読んでもらえた時・・・
ちなみにこの映画の主人公は
二つだけが良かった瞬間だ、と言います。
1. 妻との結婚式の瞬間
2. 街角で警官に逃走中の犯人の行方をたまたま指差すことのできた瞬間
1.はともかく、2.よ。
主人公いけてないんです。 で、
そんな大切な妻を奪われて、ヒーローになることを
決意するんですね。(本人は神の啓示だと思っている)
覆面を被った主人公は悪を懲らしめる。
レンチで、ブロックでボコボコに。
ドラッグの売人や児童買春の老人、
時には女性であっても。
暴力を意図的にリアルに見せるんですね。
暗い主人公の覆面暴力はマジで狂気です。
エレン・ペイジの変態役はドハマリ
さて、エレン・ペイジはどんな役か。
アメコミ書店でバイトする少女なんですが、
とあることから主人公のパートナーになるんですね。
これがハイパークレイジーな役なんです。
もう、ド変態です。
暴力に飢え、性に飢える。
特にコスチュームを着た後のスイッチの入れ方がものすごい。
むちゃくちゃ明るく愛くるしく人を殺して
無邪気に誘惑しまくるヒーローのパートナー。
すさまじい暴力とすさまじい性欲。
書いてて無茶苦茶な役やな、って思いますが、
その通り、誰があんな演技できんねん!
って感じですわ。
改めてエレン・ペイジの凄さを見ましたね。
暴力の興奮(ジェームズ・ガン監督の描きたかったもの~)
誰しもが妄想する暴力を、
この映画では本当にしちゃうんですね。
車に傷をつけたらしい、というタレコミで
その犯人(らしき男)をボコボコにしたり、
列の割り込み客をボコボコにしたり。
初めは少しだけスカッとするんです。
よくぞやってくれた。
私たちの妄想を実現してくれてありがとう!
って。
けれど描きたいのは、
そんな単純なものではないことに、
だんだん気づいてくるんですね、
視聴者だけが。
終盤にかけては踊らされていたこと、
(=興奮してしまっていたこと、自分の暴力性)
に気付かされて、はっとさせられる。
予想に反して深みのある映画でした。
まぁなんしかエレン・ペイジ好きやわ~
お読みいただきありがとうございました。
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