再延長も薬や乳製品で難航…徹夜の協議続く

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 アメリカ・アトランタで開かれているTPP(=環太平洋経済連携協定)の閣僚会合は現地時間3日、議長国アメリカの提案で再度延長され、夜を徹して協議が続けられている。

 協議では、最大の懸案であるバイオ新薬の保護期間について、これまで対立していたアメリカとオーストラリアが「実質」8年の保護期間で一時、歩み寄っていた。交渉関係者によるとその後、この案に、製薬会社などが激しく反発した為、アメリカが再度調整に乗り出し、現在も、隔たりが埋められない状況が続いているという。

 また、バターなど乳製品の扱いについても、アメリカはニュージーランドに対し市場開放の提案をほとんどしていない模様で、協議が難航している。

 甘利経済再生相「(Q:更なる延長は?)私、帰りますから」

 甘利経済再生相はこれ以上の日程延長は容認しない考えで、残り1日でどこまで協議が進むのか難しい交渉が続いている。