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ノーベル賞 きょうから発表始まる
10月5日 0時59分

人類のために最大の貢献をした人たちに贈られることしのノーベル賞の発表が5日から始まります。日本は、自然科学系の3つの賞では今世紀、2001年以降の受賞者数が国籍別で世界第2位となっていて、ことしも日本人の受賞への期待が高まっています。
ことしのノーベル賞の発表は、5日の医学・生理学賞に始まり、6日が物理学賞、7日が化学賞、9日が平和賞、12日に経済学賞と続きます。文学賞は日程がまだ明らかにされていませんが、例年、木曜日となることから8日に発表される見通しです。平和賞以外の発表が行われるスウェーデンのストックホルムにあるノーベル博物館では、発表後に、受賞者の顔写真などを表示する専用の画面が設置されるなど準備が進んでいます。
ノーベル賞の選考委員会は、受賞候補者の情報を明らかにしていませんが、平和賞については、委員会が推薦を受けた270余りの個人や団体から選ばれる見通しです。平和賞の予想をしているオスロ平和研究所は、ことしの最有力候補に、ヨーロッパに押し寄せる難民の受け入れに主導的な役割を果たしているドイツのメルケル首相を挙げたほか、戦争放棄などをうたった憲法9条を守ろうと活動する日本の「九条の会」を4番目の候補にしています。
また、文学賞では、世界で作品が飜訳されている村上春樹さんが取りざたされていて、イギリス政府公認のブックメーカーで高い人気となっています。去年は、青く光るLEDの開発で日本人3人が物理学賞を受賞しており、ことしも日本人が受賞するのか注目されます。
最初に行われる医学・生理学賞の発表は、スウェーデンの研究所で、日本時間5日夜6時半以降に予定されています。

期待高まる日本人の受賞

去年は、青く光るLEDの開発に成功してLEDのフルカラー化を実現し、消費電力の削減に貢献した赤崎勇さんと、天野浩さん、アメリカ国籍を取得した中村修二さんの3人の日本人研究者が物理学賞を受賞しました。去年の受賞で、日本は、自然科学系の3つの賞でみると、今世紀、2001年以降の受賞者数が国籍別でイギリスを抜き、アメリカに次ぐ世界第2位となっています。
ことしも、論文の引用回数の多さを基にアメリカの学術情報会社が行っている受賞者の予想で、2人の日本人研究者の名前が挙がっているほか、ノーベル賞と関連の深い国際賞の受賞の決定も相次ぎ、日本人の受賞への期待が高まっています。

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